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「持続可能な沖縄の美しい海」
昨日(2021年8月31日)、J-waveを聞いていたら、別所哲也さんが「持続可能な沖縄の美しい海をうんぬん…」と言っていて、アレと思いました。サンゴ養殖家の金城浩二さんをゲストに話を聞いたまとめのあたりでした。
読者のみなさんは違和感ないですか。そうですか。まあ、とくに違和感を感じるようなこともないかもしれません。わたしぐらいかもしれません。
今はやりの「持続可能」、sustainableの和訳ですね。SDGsは、sustainable development goalsの頭文字です。だから、持続させるのはdevelopment、つまり開発なんです。
昔の子供向けドラマでは、悪徳開発業者がいて金儲けのために野山を破壊してまわり、それに心を痛める少年少女。勇気を出して声を上げると事態が動き始め・・・的な陳腐な展開が多かったように覚えています。
この伝でいくと、開発とは破壊だったんです。野山や緑をひっぺがして、そこにコンクリートのビルを建築するのが開発、自然や環境にとっては破壊そのものでした。
しかし、開発を続けていくと、いずれすべてを開発しつくしてしまい、何も残らなくなってしまう。それじゃいかん。
というわけで、いつまでもいつまでも開発ができるように、ペースを考え、ときにはリサイクルし・・・というのが「持続可能な開発」というものではないでしょうか。
つまり、別所哲也さんは「沖縄の美しい海」を保全保護したいという思いで「持続可能」を使ったんでしょうが、サステナブルとは実は「破壊するにも分別を持てよ」というのが本来の意味なんじゃないでしょうかねえ。というのが、わたしの違和感でした。
さて、上の強調文の「開発」を「破壊」と入れ替えてみます。
しかし、破壊を続けていくと、いずれすべてを破壊しつくしてしまい、何も残らなくなってしまう。それじゃいかん。
というわけで、いつまでもいつまでも破壊ができるように、ペースを考え、ときにはリサイクルし・・・というのが「持続可能な破壊」というものではないでしょうか。
文章の意味が伝わらないなどの問題はまったくないですね。