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障害者(脳性麻痺)が働くということ

障害者が一般雇用で働くということはやはり容易ではない。
脳性麻痺であることを公表して働いていても同じこと。
STとして働いており、私の場合は一応施設内は杖歩行で移動しているが、業務の性質上、施設内全フロアをぐるぐる巡回する必要がある。

これがすごく辛い。何とか杖で移動しているものの、左足は麻痺側で尖足になり、非麻痺側の右足はヘルニアの影響で感覚があまり無く足を引きずることになる。転けないようにバランスをとるだけで一苦労なのだ。代償として全身の筋緊張が高くなり、疲労感が強くなる。7年前から続く不明熱のせいで疲労感にも拍車がかかる。
仕事量に身体がついていかず、結局昼休みが潰れてぶっ通しで働くことがほとんど。
 障害について一般企業より理解があるかというとそうでもない。
脳性麻痺についての知識は専門職である療法士でさえ、教科書に少し書いてあるだけで詳しくは習わないらしい。
 上司から「大丈夫?」と聞かれることはあるが「大丈夫です」と答えるしか無い。「大丈夫ではないです」と答えると「・・・」という反応しかないので結局何の解決にもならない。不毛な会話。
金を稼がないと生きていけないのでクビになるわけにはいかない。身体が動かなくなるまでは働き続けるしかないのだ。
これがある障害者が働くということの現実。

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