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家賃100万という概念

みなさん家賃という概念に疑問を持ったことがあるだろうか。

私は学生時代から家賃という制度を一番最初に考えた人間を排除するためにターミネーターになりたいとずっと思っていたし、今も思っている。

日本には生存権というのもあるし、健康で文化的な最低限度の生活を得る権利がある。

その中で衣食住のうち住がある以上、誰しも家に住む権利はあると思う。

将来大きな家に住みたいとか、マイホームが欲しいという夢を持っている人は別として、ただ、小さな一般的な1Kくらいの家に住む権利というのは誰でも持っている気がする。

家に住むには家賃だけではなく、謎の初期費用がかかる。

家賃の5倍くらい支払うときもあるし、なんで引っ越しで金を払う前に余計な金を支払わなければいけないのか謎ではある。

いろいろ考えてみても、家を契約する際の仲介手数料って今のネットの時代にまだ必要なのかなと思ったりもしてしまう。

なんというか、DIYなどが流行っているように、自分で自分の家を組み立てて生きたいという需要も多い。

多分、そういう欲望もあって古民家を改装したりする人も多いと思う。

もちろんだいたいの人には仕事が必要なので、仕事場の近くに住みたいと思うのは自然であるし、そうなると東京の人口が多くなるのも仕方がない。

ただ、それにしても東京の家賃はボリ過ぎだと思う。

ボロ屋でも余裕で5万を取るし、5万以下になると風呂トイレが共同だったりすることになる。

もちろん最低限度の文明的な生活というのは個人の感覚によるが、スマホが普及して、インターネットが発達している現代で、日本ほどの経済規模を誇る首都でそのような現状なのは、いかがなものかと思う。

もちろん自分が住みたくて住んでるなら良いのだが、売れてないお笑い芸人や劇団員が仕方なく住んでいるような家は、彼らにとって良い影響はない気がする。

ハングリー精神を引き立てるような感覚もあるかもしれないが、ゴキブリが住み着いているような家よりは普通に安心して寝れる家のほうがいいだろう。そもそもお笑い芸人の為にボロ家を東京に残しているわけではない。

和式便所のボロ家にしても、家賃を数万とるなんて取りすぎだと思う。

私は水曜深夜にやっていた実際どうなの課という番組が好きでずっと見ているが、家賃100万円以上の家に住んでいる人はどんな人?という企画がある。

過去にYoutube内で色々炎上した人が出演してしまって、企画が無くなるか番組が無くなるか心配していたが、変わらず続いてくれて嬉しい。

そこに出演している人は何かしらで財を得た人達が出ているが、基本的に家賃100万のタワマンというのは、長らくずっと住むものではない気がする。

住みたかったら住んでいても良いと思うが、なんだかんだ上まで登る間にエレベーターでウンコ漏らしたらしんどいし、自分としては100万ならアメリカのホワイトハウスとか、ハンターハンターのキルアの家みたいな横に長い家のほうが好きだなと思ってしまう。

家賃というのは月の収入の3分の1とか4分の1くらいが目安になると思う。

そんなものは出来れば無いほうが良い。

なんとなく金持ちになったら家賃の高い家に住んで、高い服を着て、高い食事をするというイメージが有る。

ただ、実際の所そういうもんでもない。

ブランド物を買いまくって、お姫様のような生活をしたがるのは当然ながら女性に多い印象があるが、男性は豪遊するタイプと全く変わらないタイプがいるなぁと思ったりする。

昨日、実際どうなの課に出ていた人も月5000万くらい稼ぐらしいが、カップラーメンを食べていた。見た目は小綺麗だが、いわゆる草食系みたいな感じだった。

正直、豪快に金を使おうが、庶民と変わらない倹約生活をしてようがどっちでもいいのだが、カリスマホストのローランドがデカイ家に住んで、高級車に乗って出勤したら、それだけで部下のホストは憧れて、厳しく指導しなくても必死に働くみたいなことを林先生の番組で言っていた。

背中で語るというか、論より証拠的な考えで合理的だなと納得できた。

ディズニーランドのようにお客さんの夢を壊さないような演出をしながらも、その裏では緻密な夢から覚めるほどのリアリストの側面を持ち合わせているのが、やっぱりあそこまで人気なんだな。と思う。

感染者を減らすように真っ先に歌舞伎町でお店を閉店していたし、テレワークも導入せずにダラダラ出勤させる日本の経営者とは全く違う経営者のように見える。

やはりローランドのような人は家賃100万円以上の家に住まないと、ブランド価値が下がるので住み続けなければいけない運命かもしれない。昨日、どうなの課に出ていた人は、自分の仕事の成績と連動させて家賃を上げていると言っていた。

自宅で仕事をしている分、労働環境を整える意味でもモチベーションにも繋がるだろうし、自宅が仕事場でそれだけ稼いでいたら、経費で落ちるだろうし、稼げている限り問題ないかもしれない。

お金の価値というのは、つくづく不思議ではある。近年では、ネットニュースなどのせいで、『誰々がこういう発言をした』という事実だけとりあげて前後の文脈なく扱われることも多い。

そもそも、誰かが『◯◯が嫌い。』と発言したとしても、本当に◯◯が嫌いかどうかはわからない。

人間誰しも嘘をつくし、周りと都合を合わせて意図せず別の発言する場合もある。

口にしたこと全てが真実ではないし、本心でもない。そんなこと当たり前なのに、やたら金持ちの生活はこうで、このような人達だ。というような演出は相変わらず多い。

さすがに年収数千万とか億を稼いでいる人が、共同便所の風呂なしアパートには住まないかもしれないが、別に住んでいても良いし、自分を勘違いさせないように、そんな高い場所には住まないかもしれない。

服も高い服を買うかもしれないが、高い服を2着くらい買って10年くらい着ると思う。

2021年になり自分の中でも、だいぶ今の生活に飽きてきている感じはある。

もし今、自分が大金を手に入れたら下手くそな金の使い方をしてしまいそうだが、結局なにも変わらないかもしれない。

私が家賃に腹が立つのは、その金額の適正がまったくわからないからでもある。

そもそも家賃の大小を決めるのは立地であるし、場所代みたいなものである。

足立区と港区では同じ家でも全く家賃が違う。

東京と神奈川でも全く同じ沿線に同じ型のアパートでも住所で全く変わる。

そういうことが本当にくだらないな。と思ってしまう。

ポッキーだってハイチュウだって、地方によってそこまで値段は変わらない。

実際、配送コストによって価格にバラつきがあっても全然いいのだが、大体想像の範囲内の値段である。

だが、家賃だとそういうわけにはいかない。

え?なんでこここんな高いの?ということが余裕で勃発するし、そのほとんどが言い値みたいなものである。

正直言って自分には価値がわからない。

価値がわからない物を買いたくないというのが本心ではある。

ホントは50万円の価値しか無いものを100万で買いたくないし、いくらが適正なのかわからないものにお金を払わないといけないものが家で、家が人間が生きる上で必要なものというのが残念ではある。

東京で100万までいかなくても、普通の一人暮らしをする家で10万というのも普通である。初任給が税引き後20万だったとしても半分持っていかれるとなるとなかなかしんどい。

山手線らへんの駅で10万だったら、豪華でもなんでも無い1Kとか1DKの普通のマンションである。

そういうのが実際、日本人の幸福度下げてる原因なんじゃないかとも思ったりする。



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