梨恵という人(の、素描)
【あわせて読みたい:これは短篇『大人の領分②晴人』の付録です。なにやら複雑な事情を感じさせるこの人に、さまざまな角度から光をあてるこころみ。もう食べるしかない!みたらし団子パワー、意外に根が暗くて深い人です、本当にセクシーな人たちは性格によって遺伝子を刺激します、お幸せに梨恵、そこだけ陽のあたる場所、大人な梨恵の、こどもの国。ほか】
梨恵は一言で言い表せます。
「みたらし団子」…!
つやっつやの茶髪ショートボブ、つやっつやのくちびる、ぱっちり二重のぱっちりお目々、むっちりわがままボディ。ほっぺ。おっぱい。二の腕。腰。お尻。ふともも。
しかしなぜか、太ってない…!
なんですかこれ犯罪です。テロです。歩くみたらし団子です。こんなのが目の前にあったら、ふぁむ…!と、むしゃぶりつくよりほかありません。はい。
梨恵も一応、自覚して、日々の服装はガード固め。長ったらしい感じの服や、髪を隠す帽子、胸元も完全ガードで脚も出しませんが、スキニー多めなんで、ウェスト丈のニットの日にうっかりロングカーデ脱いでて、机の下に落ちた消しゴムなんか探そうものなら、後ろにいる全ての人の視線は消失点のごとくに梨恵の
柏:ピピー!また飲んでないすか。
…。すみません。柏木くんなら来てくれると思ってたの。ほら、後ろに倒れるのを受け止めてもらうことで信頼関係を構築する療法あるじゃん、あれ。
柏:僕はバディではなくアシスタントです。いま、梨恵さんのお友達をスカイプで集めるのに腐心してるんです。二人、へんな訛りの英語の人がいるんです。あんまり困らせないでください。
やー、ズバリ信じてたタイミングだった。ありがとう。まだちょっとかかる? あ、一人寝坊。ありがとね。そっちは、柏木くんに頼みました。
…ええと。ね、梨恵ですが、この人、晴人に並ぶとお似合いね、くらいで済むんですが、身長が結構あるんですよ。身長結構あって、わがままボディなんですね。
しかし、デカくない…!
なぜでしょう。なにをどうしたらこういう発育ができるんでしょう。私なんか、梨恵の隣に立ったらアーモンド型宇宙人の幼生?というか子泣き爺というか、あ、「人間っていいな」って、私のためにある一節なんですかね。あは。
ヒトって、美しいんですね。
という感じの、梨恵はそんな女性です。こんな人も、いるんですねぇ。
さてここで話が終わるわけもなく、です、ええ、天は二物も三物も与えながら、必ずしもそれらを調和させてはくれないのですね。梨恵は、筑波にある国立大学の人間学系アウトサイダー。実は生まれついての根暗で、高校・大学受験・教養時代は勉強と読書とプログラミング、あとは梨恵の本当の姿に嫉妬して潰しにかかるような女子だけが友達だったため、こんなに発育がいい人ですが性的な面での初体験は24。フラワーオブライフの使い方がもったいないですが、おかげで梨恵は色々な事故から守られた、とも言えなくはないでしょう。社会に出ておしゃれに気を遣うこと2年、スイッチを入れた瞬間にまばゆく輝きだした、その誘蛾灯のような外見に、自信に溢れた男性が、性欲を溢れさせながら押し寄せるようになり、梨恵はしかし、やはり2年くらいかけて様々なお皿にみたらし団子として乗ってみた結果、男性というものになんとなく、「裸になればみんな一緒」みたいな印象を抱くようになります。まあ、そんな好きでもないからね、所詮、皿だからね、みんな一緒でも、仕方なかったんですが…。
そうなんです、紙面ではこんなに恵まれて見える梨恵ですが、現実世界ではこういう人にありがちなように、恋愛困難症。部屋があまりに綺麗に整えられていたりするところから察するに、梨恵という人はとても、両性的な人なんですね。だから、梨恵の女性的な外見に寄ってくる人にとって、梨恵はお人形さんだからいまいち精神的な交流がないし、梨恵の男性的なところに惹かれてやってくる人は、梨恵にはナヨナヨしてるか、バカか、ライバル。どうも、梨恵の側からは恋愛に至らないんですね。しかも、梨恵は半生を根暗に過ごした黒い過去があるような人ですから、からっと、あっけらかんとしてるようで、実はインテリ器用貧乏を地で行くような、どうしようもない生活をしている、という自己イメージがあって、自己評価が結構、低いんです。
これではねえ。
もっと自分を大事にしたほうがいいよ、みたいな恋愛、一つや二つじゃ済まないんですね。恋愛って、自己評価正しくできてないと、踏み誤りがちです。
(可愛くて賢い? でもね、才能が、ないんじゃね。気まぐれに投げられる、しみったれた数字を狂ったように追いかけながら、歴史に寄与しないで死んでいくだけ。才能がないんだから、もう、あとは、死ぬだけ。消えて、それで、終わり。叶えられる願い事はみっつもなくていいの。たったひとつ、叶えばいい。…死にたい。)
…いやいやいや、…暗! そんなに綺麗で、したいことできてたら、もう、いいんじゃないですか…?
梨:え…? 私、幸せだよ…? ダメだよーそんな、怖いこと、私が考えてるみたいな言い方は、意地悪だなぁ…? もちろん全然落ち込まないわけじゃないけどね、人にはそれぞれ、あんまり、表に出さない暗いところって、あるものでしょ(にこ)。
あ、はい。みたらし団子パワーが有無を言わさずネガティブを封じてきますね、うう、ネガとかポジとかどうでもいいか。むしゃぶりつきたいです。…ちょっとだけ、振り切っていいですか、みたらしをまず舐めとり、きな粉だらけにして、さらにきな粉を舐めとり、黒胡麻ペーストを塗りたくってしつこく舐めとったすえ、若干ふやけた表面に歯を立てる喜びを味わいながら、串の筋に入り込んだ最後のかけらまで、むしゃぶりつくしたい。はい。すみません。柏木くんが忙しくしてて助かりました。
恋愛困難症をこじらせつつも、天賦のスペックの高さもあり、流行りの婚活でスパッと整形外科医・正輝さんと結婚を決めた梨恵ですが、さすが男運の悪さというか不幸中の幸いというかなんというか、この正輝さん、姉御肌の年若い看護師さんに喰われてしまいまして、「本当に好きな人ができてしまった。生まれる子どもを正嫡子として籍に入れてあげたい。なんでもするから離婚してくれ」と土下座されるまさかの展開。そんな看護師さんですのでドロドロの展開です。梨恵はまあ元々恋愛困難症ですのでね、再びスパッと、きっぷのよい額の慰謝料をもらって、またスパッと風来坊に戻り、しばらく二度目の独身時代を過ごしました。そう、一昨年になって急に、穏やかな独身生活に波が生じました、海外から一時帰国してたこちらもバツ1の絵画ビジネス関係者・匠さんとかなりな懇ろになり、とっとと籍を入れ、国内の仕事のカタが付いたところで、来月から匠さんと合流、適当にイチャイチャしたのち、来年からはノマドワーカーとして、世界を旅する生活を始めるというわけなんです。もうさ、もういいね。もう、幸せになっていい頃ですよ梨恵さんは。
という、次第ですから、晴人は梨恵さんにとって、焼肉屋の帰りにもらうガムくらいの感じからのスタートだったんですね。セカンド独身時代の梨恵はもう、ほら「脱いじゃったらみんな一緒」ですので、立ち読み・試食の類は年齢的にもみっともない気がするのもあって、趣味に打ち込んで、生きてみた。器用貧乏ですから、それなりにPM的な仕事とか、ちょっと企画っぽい上流の仕事なんかもしますが、質は高くても格の低い仕事が多め。お金のために働いてるわけでも、やりがいのために働いてるわけでもなく、ただ、まあまあ楽しくて、ちょっと人の役に立つ程度には向いてる仕事を、体を壊さない程度に根を詰めてやってる毎日。年齢が上がるにつれて、外見はともかくプロフィールに落ち着きが出て、安い人が寄ってこなくなり、他方、内面でも、より一層複雑さと知的な深みを増した梨恵にとって、芸術の世界は持て余した情熱の受け皿としてはちょうどよかったというのもあります。従って、偶然というよりは必然として遂に、梨恵というみたらし団子の完全なる受け皿として、匠さんが現れたと言っても、それほど過言でもないのでしょう。
とはいえ、ね、ちょうど手切れもいい状況だし、ちょっとくらい、たまには、ね。
と、親子ほども年の離れた男の子ってなんか新鮮野菜、くらいの気持ちで晴人をおうちにあげた梨恵さん、近年経験したことのないガチガチ初心者のフツーセックス、はまあいいや、晴人がその夜、もうご飯食べに出るの微妙だからと、OD急ストアで買い物してきてて、とりあえずのファーストコンタクト後、ピロートークそっちのけでちゃちゃっと作ったという色気のないできかたのけんちん汁に、なにやら色気を感じてしまわれました。美味しんです、晴人の作る、けんちん汁。炊きたてのご飯。青菜のお浸し。夜遅いからって半分こした焼鮭、そしてけんちん汁。短時間でよくぞ学びましたという感じの2回目のセックスと、問わず語りの夜。翌日、ショートスリーパーゆえ朝まだき、シャワーを浴びてる梨恵に晴人からアプローチ。晴人は午前の授業を諦め、梨恵のおごりで、のんびりマンダリンオリエンタル東京で朝食して、さようなら。美味しいって、セクシーですよね。セクシーネスというのは必ずしも性的な側面ばかりから顕現するものではないんですよ。晴人という人は、外見も結構、anan等ご購入のお姉様連が好きそうなタイプのセクシー男子なんですが、多分、なによりもまずヒトという社会的生物としての側面で、セクシーな人なのでしょうね。うーん、二人ともまあ、びっくりするくらい持て余してます。いっそ清らかです。はい。
で、ですね困るのは、即離脱の予定でしたので、結婚の件を切り出しそびれちゃいましたこと。あれよというまに「彼氏」の地位を射止め、理解のある献身的な彼氏でいようとする晴人を、可愛いとかカッコいいとか愛しいとか思うに増して、日に日に膨れ上がる罪悪感と焦り。二つ上の夫、匠さんは、生き馬の目を抜くギラギラしい社会生活から想像し難いような、ふわっとした人なんですね。プライベートだけで見せるクッションみたいなひととなりを裏切らない外見の、ふっくらしたおじさんで、今度こそと梨恵には優しく、なにより根暗でインテリ。ここ、梨恵には大事。結局なにをどうしてもですよ、人生を歩み始めてもいないハタチの学生さんのようなピカピカの赤ちゃんとは、まあ比べるべくもないんです。ね。このおままごとが焼肉屋のガムよりは相当、お愉しみになると判明してしまったのは、梨恵には悩みのタネ。およそ1年の期限は、梨恵にだけ見えてます。梨恵はいかにもその償いとして、せっせと晴人に女の知識と人生の知恵を与え、晴人が律儀に提出する、愛情表現についての解答用紙に丁寧で親身な赤ペンを入れ、結果、晴人は人をメロメロにするよくわからないパワーを得て、さらに持て余すようになりましたが、まあこれは晴人のパートですね。たまには年齢を忘れて笑い合い、どうでもいいことで喧嘩して仲直りしたりし、見た感じとてもラブラブな年の差カップル、その実、客観的には梨恵が晴人を騙して弄んでるという具合に、関係と事情が深まるばかりなのでした。
正解よりも、最適解?
いいえ、二人の恋は、誤解と誤算の末にたまたま正解に近い値が出ただけの、意味のない答え。どこかから間違えたんじゃ、ないんです。初めから、間違えてたんですよ。だから、戻って計算し直したって、なにも出てきません。せいぜい、慎重に再計算すればするほど、もっと正解から遠ざかるのが関の山。二人とも、よく頑張りましたが、問題自体が間違っていることに気づいてからも根気強く不毛な計算だけはしてみる、ようなタイプではありません。この辺りで、続きの計算は諦めて、誤りのない別の問題を初めから解き直す頃合いでしょうね。
柏:あの、お声がけしづらいですが、皆さん集まりました。
おっと、語りに溺れかけてましたね…梨恵さん、ほら、二年前かな、シンガポールで住み込みでお仕事したチーム、覚えてますか。いま繋がってますから、どうぞ!
皆:《ハーイ、リエ!》※英語です。
梨:わあ!みんな元気そうだねー。クリスマスメールはしたけど…えー、嬉しいな。
マミ:結婚おめでとう!
タム:《おめでと!》
KJ:懲りないねえ。
梨:今度はちゃんと、私のこと好きな人だよーだ。
スカイラー:《まあ、ただの契約さ》
タム:《神聖な契約だよ》
KJ:ご冥福をお祈りします。
マミ:フリーになって住所わかんなくなるらしいじゃん。会いに来てよ、うちら、梨恵が来るまで意地でも引っ越さないよ。
タム:《僕らがリエに強制する話じゃないよ。「エン」があれば、どこかでまた会える》
梨:《タム、相変わらず抹香臭いね。大好き!》…タツミは?
マミ:フランス行ってるらしいよ。一応、用意したよこれ3ヶ月以内に撮影のタツミ。遺影みたいだけどw
KJ:ぶらぶらして会えたら完璧に《「エン」》だよ。したら、タツミと結婚しなよ。僕たちが知らない男と入籍なんて、許せない。
梨:(にこ)
スカイラー:《とってもスイートでラブリーなリエ。恋しいよ。このチームには「カワイイ」と「ステキ」がもっと必要だと思う。困ったらすぐ、帰ってきてね!》
梨:《困るわけないし!でも本当…》会いに行っちゃおうかなぁ。《今年は旅行の年なんだぁ。どこに行くかは決めてないの。》
皆:《「イラッシャイマセ」!》
梨:えへ。会いに行っちゃう。嬉しいな、楽しみ。《今でも、すぐ近くにいるみたいな気分がする。ありがとう。》
マミ:そうだよ、こんなとこで電話してる場合じゃないよ、早く切って、日本出て!
梨:あはは。じゃあね、《すぐまた、あとで。》
皆:《リエ…♡ じゃあね〜》
な、なんの仕事だったんでしたっけ…?
梨:うーん…あんまり簡潔には説明できない、企画系のお仕事? アニメーション関係。みんなおんなじ家に住んでるの。それぞれの部屋がすごく個性的で、ディズニーランドみたいなんだよ。
ふーん。梨恵さん、英語お上手ですね。
梨:…。私、根に持ってないわけじやないよ…?さっき、私のこと器用貧乏って、言ってたでしょ。「貧乏」のとこ、撤回して?
えー。撤回したら書き直しになりますので、そのまんまでお願いします。
梨:むーん。いいよじゃあ、今後、書きませんって約束。ね。
ええ、今後は「器用」とだけ書きましょう。自己評価低いとか恋愛困難とかは撤回しなくていいですか?
梨:え…ま、いーよ。私、自分に厳しいほうだし、恋愛好きじゃないもん。
恋愛、得意なのにね。
梨:恵まれてる人はさあ、自分の能力のせいにしないで、こう言うんだよ。「私は、運が良かっただけだ」。私、もう恋愛運、要らないよ。匠さんがいるから。
なるほど。ま、困りますよね。
梨:そうなのー困るから、人の人生で遊ぶのは、やめてほしい。
でも、なんだかんだで困る道を選んだのは、梨恵さんでしょう。
梨:後悔は、してないよ。でも、もう恋愛運なんて、要らないの。匠さんに会ってほとんどなくなって、晴人に会って残り全部、使い切っちゃったの(にこ)。
はい。もしかしたら、もしかすると、そうかもしれませんね。
来週、梨恵は心に大きなバツをまたひとつつけて、いったん、大分に帰省することになってます。有給消化で会社仕事もなく、ウィークリーマンションの、寝転びなれないちょっとギシギシしたベッドで、全消去する前にもう一度、晴人からのiMessageを読み直してる梨恵さんが、根暗らしく優しい音楽でも聴きながら、なんとなく目を潤ませている夜、晴人はきっと、浮かない顔で相変わらず「おかん」をしつつも、喉まで出かかった誰にも言えない物語を、お酒と一緒に流し込んでるでしょうね。
おや、そういえば珍しく私、別れの話を一生懸命、しています。
不思議と…梨恵は晴人といる時を振り返ってみても、恋愛の暗いところや辛いところが全然、ないんですね。遠くから流れるクリスマス前の音楽を聴いたときみたいに楽しくて、綺麗な海の白い砂浜を踏むように明るくて、雨上がりの湿気にレンズが滲むように優しくて。笑いや、沈黙や、眠りに染み通っていた、あったかい恋心だけが、思い出される。梨恵にとって、晴人との恋愛期間は、まるで、そこだけ陽があたる場所みたいに、明るい記憶です。
ええ、梨恵には、初めから、恋が終わる前から、晴人は思い出で、記憶なんですね。
大人になりますと、そんな期間があるということの、美しさがわかるものなんです。そして、自分が日陰から一歩踏み出した勇敢さを誇らしく思うような、けれどもなんとなく安堵するような気分で、受け入れているんです、この光を浴びる自分が、あまりに幸福な人間だということを。…ずっと、こんなふうに陽のあたる場所に生きていくには、自分の肌は弱すぎる、ということを。
大人な梨恵の、こどもの国。本領発揮、遊び心満載、大好評のグラフィックレコーディング。人工ダシが苦手で利き酒が得意な、敏感・純粋無垢舌。5千個のラインストーンでも全くストレスなくちゃんと並べられる、いまいち用途のわからない丁寧な集中力。考えごとしすぎてて電車を乗り過ごす日。自分を嫌ってくる人が実は大の苦手、なことを、大人ぶって隠していること。うまくできたと思ったイラストに、いまいちな反応しかないときに、大丈夫、大丈夫だよ、頑張れ、って呟いて、両方のほっぺをぱしぱしする習慣。ちっちゃい子が自分なりに色々考えて行動してるのに周りの大人が全然気づかない、のを、不思議に思って、その子とおんなじ表情で、傷ついたような気分になってるとき。匠さんのブログに「僕の素敵なパートナー」の記事が上がるたびに、ものすごくほっこりしてしまうこと。カッコいい男の子の写真や記事を見るたびに、晴人が勝っているところを、探そうとしてしまうこと。晴人に作ってあげた革ブレスレットと一緒にこっそり、お揃いで作ったブレスレット。を、宝石のうえに乗せて閉めてある、お気に入りの宝石箱。あとちょっとだけ、と、閉じかけたお菓子の口を開くたびに、心の視界をよぎってた、晴人の、明るい、笑顔。
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晴人は、ここにいます:
今日は明日、昨日になります。 パンではなく薔薇をたべます。 血ではなく、蜜をささげます。