見出し画像

SHIGAアトツギラボ始動!

京都から始まったアトツギラボ!お隣の滋賀でもいよいよ開始!滋賀での立ち上げの経緯や想い、今後の展開を綴ります!


はじめに

滋賀県といえば、何を思い浮かべるでしょうか?「琵琶湖」「彦根城」「近江牛」「ひこにゃん」「西川貴教(イナズマロック フェス)」…。とある民間調査の上位トップ5です。

滋賀県は、“売り手によし、買い手によし、世間によし”を示す「三方よし」の経営哲学で知られる近江商人のまちでも有名です。また、関西では、京都に次ぎ老舗出現率が高い県でもあります。

「老舗企業」創業・設立から100年を超えている企業
「老舗出現率」全体に占める老舗企業の割合
 
老舗企業率:京都府 5.26%、滋賀県 4.46%、全国平均 2.65%

株式会社帝国データバンク『近畿「老舗企業」分析調査(2023年)』から引用

そんな滋賀県はアトツギオタクが育った地なのですが、「アトツギはいないのか?」という疑問がありました。アトツギの活動をするにつれ、地域間でアトツギやアトツギ支援者の熱量の違い、地域の課題も様々であることに気付き、また、アトツギの掘り起こしがいかに難しいかを実感しています。
例えば、アトツギ甲子園のエントリー一覧が県別で公開されていますが、第4回大会のエントリー者のうち、滋賀県からはゼロ。一般社団法人ベンチャー型事業承継が運営するアトツギのためのオンラインプラットフォーム「アトツギファースト」の登録者ゼロ。個人で把握する方法が少ないことも課題ですが、なにかしら挑戦の火種を持っているアトツギと出会うことは簡単ではありません。

滋賀県で有名なアトツギといえば、「アトツギベンチャー」としてよく事例紹介される株式会社ナンガの代表取締役の横田智之さんや創業150年を超えるたねやグループCEOの山本昌仁さんあたりでしょうか。

そんな滋賀県でも火種を起こしたい。熱量あるアトツギと繋がりたい。アトツギ同士でゆるやかに繋がり、コミュニティ化する。京都で始めたアトツギラボとは少し違ったアトツギオタクの小さな挑戦です。

滋賀での小さな挑戦

さあ、仲間探しの旅。まず1人目は、嫁として製造業を継いだ「中小企業の嫁」でお馴染みの藤澤佳織さん。藤澤さんに初めてお会いした際、「あだ名『嫁(よめ)』ですと言われ、インパクト大でした。「中小企業の嫁」が将来の夢トップ10に入る未来をつくりたいという思いに共感し、滋賀のアトツギ集めましょう!と意気投合しました。そして、2人目は有限会社至誠庵井上貫太さん。滋賀県石山寺の門前で、ふなずしや湖魚の佃煮を製造販売している会社で、亡き父の想いを受け継ぎ、兄弟で経営されています。湖国を盛り上げる若きリーダーとしても期待されており、小学校が同じという共通点から再会できました。

3人で初めて作戦会議をしたのは大本山石山寺。(この理由はまた別の機会で紹介したいと思います。)そこで、まずは滋賀のキーパーソンに会いに行こうという話になり、浜大津にある旧大津公会堂へ。ここの指定管理を受託されているのがNPO法人BRAH=art.で、理事長の岩原勇気さんに相談。その時の勢いで、日時を決め、場所も決めました。

旧大津公会堂(滋賀県大津市)

地道に探すしかない

アトツギさんに出会おうと思ったら地道に探すしかありません。これまでの経験上、そう実感しました。知り合いの知り合いやどこかで名刺交換したことがある人を頼りにしたり、テレビで取り上げられている人をSNSで探し出したり、知り合いに想いを伝えてその人経由で紹介してもらったり、そんな地道な努力を続け、なんとか滋賀のアトツギさん(初回は支援機関の方含む)を集めることができました。

多様なアトツギ

まず京都のアトツギラボ参加者と違った点は、嫁承継・社員承継といった血縁関係のないアトツギの割合が多いこと。もちろん母数が少ないので一概に言えませんが、京都のアトツギラボでは基本的に血縁関係のあるアトツギがほとんどです。

「中小企業の嫁」藤澤さん

「結婚した相手方に家業があった。婿・嫁として家業に入ることになった。色々な事情で事業承継することになった。」結婚してアトツギになるパターン。

「創業者が努力を続け、会社を大きくしてきた。しかし、後継者がいなかった。会社を想いのある誰かに託したい。」社員さんがアトツギになるパターン。

アトツギラボの活動を通して、「人生にアトツギという選択肢が当たり前になる世界観」を創っていくのが面白いなと感じています。その意味でいうと、いわゆる第三者承継は今後もっとフォーカスしても良いなと考えています。

滋賀自慢

チェックインでは恒例の全員自己紹介。「滋賀自慢をしてください」とお題を出したところ、男性陣からは「温泉」(雄琴温泉、水春)という声が多かった一方で、「琵琶湖しかなくて何もないが、ポテンシャルがあるところが自慢」と話す人がいて印象的でした。そう、滋賀にはポテンシャルがあるんだと思います。冒頭で述べたように、エントリーする人や登録する人がゼロということは裏を返せば、それはこのアトツギワールドに伸び代しかない証拠。

中小企業の嫁

ラボタイムでは、藤澤さんから話題提供いただきました。10分では到底収まり切れない内容ですが、1ターン目はアトツギになった経緯や理由、チャレンジしたことを中心にお話いただきました。

仲間の存在

2ターン目では、アトツギは孤独であること、だからこそ相談できる仲間やコミュニティの必要性・重要性についてお話いただきました。

火種があれば、火は起こせる。そう確信した滋賀でのアトツギラボ。ゆっくり少しずつ関係性を築きながら、大きなうねりを起こしていけたらと思います。

交流会

2024年1月にオープンしたスパイスランドポンセ(JR大津駅から徒歩約7分)を会場にお借りしました。昼はカレー、夜は酒場になり、「ローカルカルチャーと人間の交差点」をテーマに様々な人の交流の場となるのをコンセプトにしているお店です。ずっと気になっていましたが、ようやく邪魔できました。「ここに行けば偶然の出会いがありそう。」まさにそう思える場所でした。

次回告知

SHIGAアトツギラボは、2か月に1回のペースで滋賀の至る所で開催したいと考えています。次回は、11月14日(木)に、場所は濵崎鉄砲火薬店(大津市)を会場にお借りします。気になった滋賀のアトツギさん!是非ともご連絡お待ちしています!


SHIGAアトツギラボ#1 開催概要
【日 時】2024年9月20日(金)18:00〜
【場 所】旧大津公会堂/スパイスランドポンセ
【ゲスト】中小企業の嫁 藤澤香織氏
【撮 影】村山俊輔


アトツギの未来は地域の未来。
人生にアトツギという選択肢を。

to be continued…



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?