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仕事にフルコミットを求められる男の人生

少し前に、結婚をした学生時代からの付き合いのある男の友人がいる。
いわゆる「授かり婚」のため、
籍を入れるのはこれからだそうだ。

何の気なしに聞いてみた。
「苗字は変えるの?」と。

彼はふざけてこう言った
「変えてもいいの?
じゃあ“二階堂”とかかっこいいな」

「ちがうよ!!!!ばかやろう」と思ったが、
もしかするとこれを読んだ男性も同じ気持ちかもしれない。


さて、仕事の場面でプロジェクトで新たな追加支援を行うこととなった。
システムのテスト運用の計画や進捗確認など、
現場に行くことも求められそうだし、なかなかにしんどそうな仕事だ。

能力的に誰をアサインするが良いかリーダーが話しているときに今年産休から戻った女性の名前が上がった。

「あっでも○○さん、お子さん小さいから定時に帰りそうだし、そもそも出張も難しいかな

「えっ○○さんってシングルマザーなんですか?」と危うく嫌味を言うところだった。

もしかするとこれを読んだ男性は、
「働く女性に対して配慮があっていい会社だね」と思うかもしれない。


だけどひとり目の授かり婚の友人はその苗字の話の後、奥さんが妊娠して働くことができないから
“ふたりで支払う予定だった家賃をひとりで負担し
奥さんの前年の収入分の税金も支払っていて
金銭的に大変だ”
と話していた。

またふたり目の追加でアサインされる
誰かさん(少なくとも小さな子どもがいる女性以外)は、現場への出張を余儀なくされるだろう。

そう、男性は基本、自分の意志とは関係なく
仕事やお金を稼ぐことへフルコミットするしかないように社会構造上そうなっているのだ。

そして女性は、特に結婚や妊娠、出産を経た場合は
家庭の合間合間で働くことを求められ、
仕事にフルコミットできない構造となっている。


“家事や育児をしない男性”
“男性と同じだけの成果を出せない女性”

どっちの方が楽だ、
どっちの方がいい。
そういった文脈で、男女間対立が起きやすい昨今だが誰もが逃れることが難しい社会構造の上にいる危うい存在

だからこそ、まずはお互いを取り巻く環境への理解を深め、思いやりを持って支え合うことが大切なんじゃないだろうか。
となんとも面白くない一文で締める。笑



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