Helloと共に走った6年、これからの6年。 - 杉本風斗
社員インタビュー第6弾
「Goodbye past, Hello future.」をミッションに株式会社Helloで働くメンバーのリアルな声をお届けします。
今回は、社員第1号であり、現在は取締役CTOを務める杉本風斗さんにお話しを聞きました。
2024年6月20日に7期目を迎えた株式会社Hello。立ち上げ当時からの想いが詰まった熱きインタビューをぜひご覧ください。
- 現在の仕事内容について、教えてください。
株式会社Helloの取締役兼CTOを務めています。社員一号として入社し、創業当時から、エンジニアとしてプロダクト開発に従事してきました。現在はエンジニアのチームを作る立場として採用にも力を入れています。
- Helloと出会う前はどんなお仕事を?
高校時代からプログラミングが好きな少年で、京都大学に入学後に自身でアプリを開発・売却したりと、エンジニアのキャリアはそこがスタート地点です。その後、在学中にGyazoを運営するNota Inc.に参加し、リードエンジニアとして開発に従事。
新卒でクックパッド入社し、機械学習を活用したサービスの開発に携わっていました。もちろんクックパッドは既に成長した組織であり、エンジニアとして多くの学びがあったのと同時に、大きな組織に守ってもらえる安心感からか、漠然と自分の力が日々余っている感覚がありました。その”もっと暴れたい!”という想いが加速していたころに、Helloと出会います。
”自分の経験を生かせるプロダクトとの出会い”
- Helloと出会ったきっかけは?
クックパッド退職後は人生の休憩もかねて、インド・インドネシアに滞在してのんびり過ごしていました。そんな時に、ネット上の友人であった現アイザックのCEO田中くんの紹介で播口くんと食事に行くことに。
焼き鳥屋で会った播口くんは、とにかく明るくて、目の前の店員さんが美人だという話をずっとしている。僕とは違う世界にいる人間だなと思ったことを覚えています。
ただ、その時にAutoReserveのデモを播口くんが見せてくれたのですが、営業に依存しないモデルでスケールがしやすく、音声AIという時流の波にのっているプロダクトだなと感じました。その上、ビッグデータを取り込める可能性があり、海外展開も夢ではない。
また、電話予約することに苦手意識があった僕としては、単純にいちユーザーとして使ってみたいサービスだと思えました。播口くんとは人間的に合わないと思うけれど(笑)、これまでの自分の経験を生かせるのはこのプロダクトだと確信し、ジョインを決めました。最初はAutoReserveのコンセプトに一目惚れしたというわけです。
- 実際に入ってみてどうでしたか?
正直、最初はプロダクトをリリースして広告を出しまくったら成功すると思っていましたが、実際は全然だめ。最初の2‐3年は、マーケティングの視点が足りていなかったと思います。
とはいえ、ローンチしたばかりにも関わらず、僕の周りでもAutoReserveを使っている人が結構数いました。初期のITプロダクトが自然発生的にユーザーに広がるのは、なかなかありません。そういった意味で、プロダクト自体の可能性はずっと感じており、だからこそ初期フェーズにおいて、一喜一憂せずにやってこれたのだと思います。
”お互いの仕事に信頼をして、自由を認める”
- 最初の2‐3年で辞めなかった理由は?
そもそも、最初は2‐3年のつもりでジョインしました。プロダクトの可能性はもちろん信じてましたが、代表の播口くんとは人間的にすごく合うわけではないと思っていたので(笑)。
それでも長く続けてこれたのは、Helloの働きやすさが一番の理由です。仕事でアウトプットさえ出せば、働く時間は自由。朝起きるのが苦手でも、何も言われない。お互いの仕事に対して信頼をして、自由を認める社風がとても合っていて、気が付いたら7年目を迎えます。
”2018年から共に歩んできた創業メンバー”
- 代表播口の印象はその後どう変わりましたか?
まず、AutoReserveは播口くんが使いたいサービスを実現化させたもの。今でも播口くんはヘビーユーザーとして使っていて、細かいフィードバックをしてくれる。プロダクトへの愛があり、有難いです。
また、技術分野だけではなく、デザインやマーケティング含めてあらゆる領域で感度が高い稀有な存在で、組織のトップとして安心できます。
そして何より”人を信じて任せる”ということが天才的に上手。細かい作業は一定のタイミングでメンバーに委譲して、自分はさらに上流レイヤーの戦略を組み立てる時間をとる。タスクを任せることで、メンバーにも成長のチャンスを与える。そのサイクルの作り方は、目を見張るものがあります。
パーソナリティは違えど、スタートアップの経営者として天才的。人としても温かい人で、尊敬できる人です。
- 社員2号の酒井くんに声をかけたのも杉本さんですか?
はい。酒井くん(通称つっくん)は、僕がHelloに誘いました。彼は、プライベートの友人でしたが、同世代の中で一番”イケてる”エンジニアだと認識していました。”イケてる”というのは、エンジニアリングの生まれ持った才能があり、センスが良い。もちろん、学習意欲も高く、地道に勉強するスキルも持ち合わせている。そんなつっくんの才能に惚れていたし、彼は人間としても魅力的で何でも話せる仲でした。そんな彼もHelloにジョインしてくれて、播口くんと僕とつっくんの3人でスタートしたHello。3人の誰も欠けずに、7年目を迎えることは感慨深いです。
”ヒントは、フラットな雑談から生まれる”
- 創業から7期目を迎え、組織として変化はありましたか?
エンジニア3人で立ち上げた会社ですが、現在はビジネス側のメンバーも増えました。彼らと働くうえで大切にしていることは、飲みに行って仲良くすること。エンジニア側とビジネス側では言語が異なるので溝が生まれがちですが、フラットな雑談中に出てくる会話がお互いのヒントになったりもします。ビジネス側とのチームビルディングは常に意識していて、会社を成長させる上で非常に大切なことだと思います。生粋のエンジニアである僕をいつも飲み会に呼んでいただき、ありがたいと思っています。
”大切なのは、スピード感×品質のバランス”
- 7期目を迎える今、変わらず大切にしてることはありますか?
仕事をする上で大切にしてることは、スピード感×品質の両方を妥協しないこと。スタートアップの強みは、開発したものをすぐにユーザーに届けられることです。組織が大きくなるにつれて、遅くてもいという雰囲気が少しでも出てしまうと、スピードを大切にする文化は失われます。スピード感はスタートアップのコアな文化。開発だけではなく、採用や日々の意思決定においてもスピード感は大切にしています。
同時に、スピード感だけが先走るのではなく、クオリティの高い開発を行うことも大切です。代表の播口くんは技術にも詳しいので、ビジネス側の要求に応えすぎてエンジニアとしての品質を落とす状況にならないように、バランスを見て判断をしています。
プライベートでは、海外旅行を定期的に行くことをライフワークとしています。数か月に一度、海外にしばらく滞在してそこから仕事をする。Helloだからこそできることです。
海外に行く理由は、深い意味があるわけではなく、無条件に楽しいと思えるから。知らない町に行って、知らない人々がどんな生活をしているのか、彼らの生活の一部を垣間見て、自分と向き合う時間をとります。
日本で仕事と生活に追われる日々よりも、長いスパンで物事を考えられる気がしていて、大切なライフワークです。
”常にスケーラビリティを意識する”
- 海外に滞在することで、仕事における変化はありましたか?
海外で通用するサービスを開発する、常にスケーラビリティを意識することを心掛けるようになりました。
例えば、北極に行った時もナミブ砂漠に行った時も、一番信頼できる車としてトヨタ車が大活躍していました。そのレベルで世界で通用する日本のITプロダクトは生み出されていないように感じます。
それくらいのレベルを目指して、AutoReserveと向き合っていきたい。実際に、現在AutoReserveは日本人だけではなく外国人観光客の方にも多く使われており、自分たちが想像もつかなかったユーザーに使われるパターンも多く、世界で通用するサービスとしての可能性を感じています。
”イメージは、全盛期のダイエーホークス”
- 現在、注力していることを教えてください。
事業が急成長している中で、やはり人材の厚みがまだまだ足りないと感じています。エンジニアのチーム作りで、目指してるイメージは全盛期のダイエーホークス。世代が違う人は分からないかもしれませんが(笑)、打点王の松中がいて、盗塁王の井口がいて、リーグMVPの城島がいて全員が個人でも他を圧倒できると同時に、統率がとれていてチームとしても強い。
個々のエンジニアのスキルとしても他社を圧倒できる人材を揃え、そしてチームとしてもまとまりがある組織を創ることが今の目標です。目指したいレベルを10とすると、今は4くらいの段階。採用もHelloのカルチャーを大事にできるメンバーを揃えるべく、基準は高く設定しています。そして何より、レベルの高いメンバーに入社してもらうためには、自分のスキルを高め続ける必要があると思っています。
”社会にとって有益なのか?という問い”
- 今後Helloでの目標を教えてください。
”世界中のレストランを予約できるサービスにする”ことは創業当時から変わらない目標です。 そのために、全社的に意識していきたいのは、地道なことを徹底していくこと。陽の目を見ないような目立たないタスクに真面目に取り組むことで、おのずと品質とスピード感が担保されると思っています。
個人的には、まだまだエンジニアとして”いいもの”を創って、社会にとって役に立つようなサービスを提供したいですし、他のエンジニアの手本となるような仕事の姿勢を見せていけたらと思っています。
- どんな人にHelloにジョインしてもらいたいですか?
一言でいうと、”プロダクトに向き合える人”です。
社会に役に立つものを作っているのか?ということを自分で自問自答し、アップデートできる人と一緒に働きたいですね。
”僕が南極にいても、任せられるチームに。”
- Helloと共に走った6年。今後の6年は?
Helloでのカルチャーが確立されて、将来的には自分がいなくともスピード感をもって開発できる会社にしていきたいです。
というのも、人生の命題として、世界を見るというビッグテーマが僕の中にありますが、これからの6年の間に夢だった南極に行きたいと思っています。その時までにスピード感をもって開発できるチームが強固なものとなり、インターネットが通じない場所に僕がいても、安心して任せられる会社をつくっていきたいです。
- Helloで働く醍醐味を教えてください。
開発者として、スピード感と品質両方が高いレベルで求められる環境は多くありません。例えば、社長が技術に詳しくない場合は、品質が落ちてスピードだけ上がる傾向にあり、逆も然りです。ユーザーの価値やサービスの便利さと、開発のスピード感両方のバランス感覚をもって働けるのはエンジニアにとって貴重な環境だと言えます。技術的に優秀で、かつ役に立つものを作りたいと思っている人にはきっと楽しいと思ってもらえる職場です。
- Helloに興味がある方へメッセージをお願いします。
グローバルに挑戦できる環境で、自分の力を試すことができます。毎日のひとつひとつの開発を、楽しみながら共に成長していきましょう!
ハローでは、一緒に働く仲間を募集しています。ご興味を持ってくださった方は、是非HPよりお声がけ下さい!
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