King Gnu「Live Tour 2020 CEREMONY AW」@名古屋 日本ガイシホール かんたん感想
King Gnuの秋冬ツアー見て参りました。初ヌー!
席がステージ脇のスタンドで、アリーナ最前よりステージ寄りという奇妙ながらめちゃくちゃ良い場所でビックリ。ステージとアリーナ最前の距離が普段より遠かったのは感染対策かな。
King Gnuは音像や音色はとことんオルタナティヴなのに、歌メロやピアノの旋律ははちゃめちゃにポップで、その奇妙な調和が今までになかった発明で、そこがウケてるんだよなって思ってるんだけど、それを一層確信したライブでした。
特に勢喜さんのドラムがこのオルタナティヴさが生まれる理由の大きな部分だなと今回のライブで気付いた。自分はドラムについて知識がある訳じゃないけど、手数とか出音が他のバンドのドラムとは全然違うのが目に見えて明らかで。どのシンバルだろうが太鼓だろうが勢喜さんが叩けば勢喜さんの音になってる感覚というか。月並みな言葉だが本当に素晴らしいドラマーだと思う。
あとやっぱり井口さんのボーカルは物凄い。ファルセットの繊細さだけでなく、表現の幅広さにも目を瞠るものがある。いろんな歌い方ができる人だし、それがKing Gnuというバンドの推進力にもなっている。
勿論、曲も素晴らしい。この曲ちょっとホーンとストリングス入れたらもうミスチルじゃん、サザンじゃん、みたいなポップな曲ガンガン連発するんだけど、そういうありがちなポップに行ききらず、絶妙なバランスでオルタナティヴとポップを両立させる常田さんの音楽家としての圧倒的なセンス。もう絶対日本音楽史に永遠に名前が刻まれる存在だと思う。天才ってああいう人の事言うんだろうな。その上で努力もしてるんだろうな。めちゃくちゃカリスマ性あるし。そんな男になりて~。
このコロナ禍の中でのロックライブというのはやはり色々難しいなと参加する度に思う。この前のindigoはそもそも声を出すタイプのライブじゃなかったから例外としても、フォーリミは声を出す想定で作られた音楽って部分も多分にあるから歓声がないとなんだか寂しくて歯がゆいと思ったし、今回のKing Gnuはもうなんか魂揺さぶられすぎて声出したくなる衝動に駆られる事が多くて辛かった。シンガロングもしたくなるようなシーン多かったし。声出せるような状況になったらまたヌーさんのライブ行きたい。