食youtuber岡奈なな子が可愛い
ただ食べるだけ、ただ作ってるだけ
それなのに、どうしてこんなに見てしまうんだろう?
岡奈なな子のyoutubeである。
そこには「映え」がない。料理を映す画として、決して「綺麗」なものでもない。
彼女の家は、おばあちゃんの家の雰囲気そのものだ。実際、彼女のおばあちゃんの家だという。ザ・昭和。あまりに昭和。
彼女が着ているものも、昭和だ。もちろん年齢にあった、パーカーやニットなどかわいいものも着ているときもあるが、もんぺのようなものを着込んでいるときもある。
ああ、かわいい。
そして、雑なんである。
ぶつ切り、フライパンでさっさと、味つけもお好みだ。
そして映えない食卓で、もりもりと食べる。
ああ、かわいい。
ひとつ映えることがあるとしたら、それは彼女の「顔」だろう。
寝起きすっぴんの顔も披露しているが、それでも彼女の素朴さというか、整った顔立ち、嫌味のないしゃべり方。
ああ、かわいい。寝起きすっぴんぼさぼさ頭で、映えない料理をつくり映えない場所で映えない食べ方をするのに、愛される魅力が、彼女にはある。
ひとりでもぐもぐ食べて、ひとりで喋る。
ただそれだけ。
「ガサツな映え」という言葉がぴったりなかわい子ちゃんだ。
アイドルのような顔をしながら、大口開けて食べ、「なんか歯に詰まった」と言ってしかめつらで口を歪ませるのも、彼女のあっけらからんとした魅力なのかもしれない。
「ん〜!おいひい♡」と顔アピールするようなそこらの食ユーチューバーではない(まあわたしはyoutubeを音楽以外で観ないのであまりわかりませんが…)
わたしのファースト・岡奈なな子は、「ピザトーストを食べる休日の朝ごはん」だった。
丸メガネをかけ、牛乳をそそぐ女が、のんきな音とともに口ずさむシーンから始まる。
大丈夫!昼夜逆転はしてないから。日曜日の朝ごはんは絶対パンだった我が家
よくピザトーストを作って食べていた私
実家から離れると家で食パンを食べる事が少なくなりました。理由は賞味期限が早いから でもパン屋に行く回数は増えたなあ。異常に明太子フランスパンが食べたくなったりクロワッサンをつまみたくなる。またいつ食パンが食べたくなるかわからないからパン焼き器買おう・・・・。
と、コメント欄に書いている。かわいい。
そして彼女の寝起きシーンだ。チャリンコを漕ぎ、晴天を映しながら買い出しへ。
食パンに切れ目をいれて、かちかちのバターをのせる。
ケチャップをテキトーにかける。
もう、雑さマックスである。
「まな板を洗いたくない」と言って、ウインナーを空中切り。
「実家では絶対にやってはいけない行為」と称して、チーズ二枚のせ。
「最近のオーブンレンジって回らんのよねえ」。
スクランブルエッグをつくり、ホールトマトをそのまま皿へ。
「タカナシの牛乳うま」とひとこと、スクランブルエッグにケチャップをぐりぐりにかけ、パンをかぶりつく。
なんかもう…!パンにウインナーの香りが漂ってきそう…!
熱そうなパンを熱そうに食べる。
とくにべらべらと喋るわけでもなく、ただもぐもぐと平らげている。
トマトをかぶりつき、汁が袖にはいったようで、トイレットペーパーで拭く。
なぜか途中でモー娘。を口ずさむ。
真顔で「おいしー!」と言って黙々と食べる。
これぞ、その瞬間の「おいしい」を見事に表している。
最後のほうはもう、無言であり、「銭湯いこうかな」とつぶやく。
タカナシの牛乳を飲み干し、「ごちそうさんでした。銭湯いってきます」と言って、終了だ。
なんだこの可愛さは?????
次が「喫茶店の味を再現!絶品ナポリタン簡単レシピ」を観た。
わたしはナポリタンを作るのが苦手だ。
パスタと具材をあわせるタイミングが下手なのだ。
だから観た。そしたら、つくりたくなった。
岡奈なな子の魅力は、そういうところでもあるのだ。
いわゆる「映え」ていない、庶民的なんである。
だから、「わたしにもできそう」と思えるんである。
この「わたしにもできそう」というのがギリギリなボーダーラインなのであって、
それが彼女の場合、ちょうどいいのである。
雑だし、ガサツだし、そしてなにより、おいしそうに食べる。
いや、この料理の仕方うんぬんより、彼女がおいしそうに食べるのをみて、わたしも…と思えたのかもしれん。
「好きな人につくるブルーベリーパイ」は、お菓子つくりにそらもう雑さ加減がちょうどいい。
「名前のないパスタ」もこれまたおいしそうなうえ、パツキンの彼女もまたキュートだ。
極めつけは、「豚肉の梅しそロールを肴に泥酔してなく女」である。
酔っ払って、視聴者やお母さんに感謝して泣く岡奈なな子。かわいすぎん?