【映画】『最高の人生の見つけ方』
初めての投稿は一番好きなものにしようと思っていたので私の一番好きな映画を紹介します
余命6ヶ月、一生分笑う。
解説
実直な自動車整備工のカーターと豪放な実業家エドワードはガンで入院した病室で出会い、ともに余命半年を宣告される。“棺おけに入るまでにやっておきたいこと”を書き出した“棺おけリスト”を作った2人は、リストを実現させるため人生最後の旅に出る……。
引用:映画.com
金曜ロードショーで何度か放送されたので見た事のある人も多いのではないでしょうか
解説の通り自動車工のカーターと実業家エドワードが死ぬまでにやりたいことを実現するため世界を旅する映画です
さて、このあらすじを読んでどう思いましたか?
解説を読んだだけで
「あぁ、このやりたいことを全部やり遂げてこの2人が死ぬまでの話なんだろうな」
と何となく映画の内容が想像出来たのではないでしょうか?
結論から言ってしまえばその通りです
リストの内容をすべてやり遂げ最後二人は息を引き取ります
しかしただそれだけの映画では無いんです
ここからはこの映画の魅力を紹介します
解説にもある通り主人公であるカーターとエドワードは町の自動車工と病院を経営する実業家です
当然二人の間には大きな経済的な格差があります
二人の違いは経済的な格差だけではありません
カーターの元には妻や独り立ちした息子が頻繁に見舞いに来ているのにエドワードの見舞いに来るのは彼の秘書一人だけ
家族のために自分の夢を諦め何十年も働き続けたカーターと家庭を持たず若い頃から会社を大きくすることに人生を捧げてきたエドワード
二人の違いがよくわかるシーンです
また家庭や所得だけでなく性格も正反対です
カーターが真面目で知識が豊富な落ち着いた人物であるのに対してエドワードは豪放で嫌味な人物です
この性格の違いはリストに書き足した内容にも表れています
カーターが「荘厳な景色を見る」「赤の他人に親切にする」「涙が出るほど笑う」とリストに書いているのを見てエドワードはつまらないと言って「スカイダイビングをする」「ライオン狩りに行く」「世界一の美女にキスをする」といったことを書き足します
そんなあらゆる面で正反対の二人だったからこそリストを実現することが出来たんです
元々リストを作っていたカーターには実現するつもりなんてありませんでした
カーターには家庭がありますしリストに書いてあることを実現するだけの金もありません
カーターにとってリストはただ入院してる間の暇を潰すための叶わぬ夢でしかありませんでした
ただ偶然リストをみたエドワードがカーターに
「俺には金がある、そのリストに書いてあること全部やろう」
と声をかけた事から二人の旅は始まります
エドワードは高級なコーヒーやレストランの食事を楽しむばかりで人生の意味について考えるような人間ではありませんでした
そんな彼でしたがカーターと出会ったことで自分の人生に喜びを見出すことが出来るようになりました。
本来であれば絶対に交わるはずのなかった正反対の二人が偶然出会い旅をする中で互いにとって唯一無二の親友となる
その過程がこの映画の一番の見所だと思います
最高の人生の見つけ方の名言※ネタバレ注意
ここからは作中の名言を
「同情や悲しみの中で窒息しながら死にてぇっていうのか。やだね。あんたも心の中じゃそんなこと望んじゃいねぇはずだ」/エドワード
この台詞は旅に出るのを渋るカーターにエドワードが言った台詞です
見舞いに来てくれる家族や友人がいないエドワードの言葉だったからこそカーターは旅に出ることを決意したんだと思います
「俺は今までの人生で学んだ。95%の人間はいつも間違ってる」/エドワード
「95%の人は神を信じている」
と言うカーターに返した台詞です
自分は大勢の人とは違うと考えているエドワードらしい台詞だと思います
エドワード「俺が嫌いか」
カーター「まだ嫌いじゃない」
カーターの妻が旅に出ることに反対してエドワードを罵倒したあとのやり取りです
自分が嫌味なことを自覚しているエドワードと気にしていないカーターの関係がよくわかる台詞です
「古代のエジプト人は死に対し壮麗な信仰を持っていた。魂が天の門を通ると、神が二つ質問するんだ。ひとつは人生で喜びを得たか?ふたつ目は自分の人生は他人に喜びをもたらしたか?」/カーター
ピラミッドの頂上で砂漠を見渡しながらカーターがエドワードにした質問です
前者の質問には「YES」と答えたエドワードでしたが後者の質問には悩みます
娘を思ってしたあることが理由で娘から恨まれているのではないかと話すエドワードは後者の質問に
「もしあの時に戻れたとしても同じようにしただろう。それが理由で地獄に落ちても潔く受け入れるさ。」
と答えます沈む夕日をバックにエドワードが過去のことを話すとても印象的なシーンです
「我々は互いの人生に喜びを見い出しあったといっても過言ではないでしょう。だから、いつの日かこの私が最期の眠りについて天国の扉の前で目を覚ましたとき、その証人としてカーターにいて欲しい」/エドワード
カーターの葬儀で述べたエドワードの弔辞の締めくくりです
「自分の人生は他人に喜びをもたらしたか?」という質問に対する答えのような台詞になっています
お互いの人生に喜びを見出しあった証人としてカーターとまた再会したいというエドワードのカーターに対する強い思いが伝わってくる台詞です
きっと天の門を通り神に認められ二人は天国を旅しているんじゃないか、そんなことを考えさせられます
「ふたりでやらなきゃ意味がない」/エドワード
「後は頼むよ」と言って自分にリストを託すカーターにエドワードが言った台詞です
この映画はこの台詞に尽きると言っても過言ではないでしょう
正反対の二人がそれぞれの"やりたいこと"を二人で一緒にやったからこそ互いの人生に喜びを見出すことが出来たのではないでしょうか
もし二人がそれぞれ別のリストを作って一人でやり遂げたとしても意味が無いということがよく分かる台詞です
如何だったでしょうか
初めて書くnoteですので拙い文章になってしまいましたがこの映画の魅力が少しでも伝われば幸いです
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