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終末アイドル育成TRPGセイレーン サプリメント『ブルー・サンクチュアリ』 追加装備

日本特有の装備

 この章では、日本や特区を舞台にしたシナリオで使用できる装備とそのデータを解説します。装備とは、武器、防具、ビークル、ガジェット、ソフトウェアなど、ゲーム中に登場する物品の中でキャラクターが所持したり利用できるものの総称です。GMは、装備のデータを参考にルールブックに記載されていない装備を創作することができます。なお、同名の防具やソフトウェアは効果を重複して受けることができません。

各項目の解説

名称:
 その装備の名称。

ダメージ:
 武器やガジェットで与えるダメージの固定値。攻撃に使用できるのはダメージが書かれている装備だけとなる。

射程:
 武器やガジェットが効果を発揮する距離。この範囲内の対象しか攻撃や効果の対象にできない。

判定:
 装備を利用するための判定に使用する能力値と技能。プロデューサーとセイレーンの双方が使用できるならば、「肉体+格闘/身体」のようにプロデューサー/セイレーンと記載される。どちらか片方しか使用できないなら、「技術+兵器/ー」と記載される。

判定修正:
 装備を利用する際の判定にかかる修正値。装着することで効果を発揮する装備には(装着している限り常にこの判定修正を受ける)と注釈が書かれている。これはその装備の効果を受けている限り、常にその修正値が反映されることを表している。

装甲:
 防具やビークルによるダメージカット。防具は装着しているキャラクターの、ビークルは搭乗しているキャラクターやビークルを盾にしているキャラクターの受けるダメージが装甲の数値分減少する。

耐久:
 ビークルやガジェットの耐久値。ビークルやガジェットそのものが攻撃を受けた場合、装甲値を引いたダメージ分だけ耐久が減少する。また、ビークルに搭乗しているキャラクター、ビークルを遮蔽にしているキャラクターがダメージを受けた場合、ビークルの装甲値ぶんビークルの耐久が減少する。耐久が0になると、そのビークルやガジェットは壊れる。ビークルやガジェットに取り付けている装備も壊れる。

移動距離:
 ビークルやガジェットが移動できる距離。1回の移動で指定された距離まで移動できる。環境ごとに異なる移動距離が設定されており、記述されていない場所では使用できない。

水上:海や運河などの水上
路上:整備された道路
悪路:砂漠や未舗装の酷道
空中:開けた空間であれば地形に関係なく移動できる

搭載:
 「搭載:あり」と記載されているビークルに同乗者として乗車して移動した場合は、移動したターンであってもセイレーンの歌唱攻撃を行うことができる。

定員:
 ビークルに搭乗できる人数

動力源:
 装備の動力源(ガソリン、ディーゼル、液体水素など)。主にフレーバーテキスト的な意味合いだが、シナリオによっては動力源の確保が必要になることがある。

AI制御:
 「AI制御:あり」と記載されている装備は「ガジェット:AIマスターコントロール 」を取り付けることができる。

効果:
 その装備が持つ固有の効果

金額:
 装備を購入するのに必要な金額、QCNは特区や基地などの技術水準が高い地域で利用される通貨。独自通貨はその国や地域でのみ利用されている通貨。モロッコならばモロッコ・ディルハム(MAD)が独自通貨となる。QCNとだけ記載されているものはQCNが運用される特区や基地などの技術水準が高い地域でのみ購入でき、独自通貨とだけ記載されているものはその国や地域でのみ購入することができる。

前提:
 その装備を購入するためにあらかじめ必要な装備。前提となる装備を所持していなければ、対象の装備を購入することができない。また、前提となる装備を装着して利用可能な状態でなければ、対象の装備を利用することができない。

解説:
 その装備の設定などの解説

装備一覧

ソフトウェア

名称::ニューロエンハンサー コング
効果:
手番中いつでも手番を消費せずに使用できる。使用すると、その手番で行う「【格闘】/【身体】」を使用して判定する攻撃のダメージを+10する。
判定修正:使用後、次のターンの自身の手番を迎えるまですべての判定-30
金額::30,000 QCN
前提:侵襲型のブレイン・マシン・インターフェイスを装備している。
解説:
 侵襲型のブレイン・マシン・インターフェイスにインストールして利用するソフトウェアの一種。BMIが瞬間的に脳のリミッターを解除して、限界を超えた一撃を放つことができるようになる。ただし、使用後は一時的な反動を伴う。

名称::ニューロエンハンサー イーグル
効果: 手番中いつでも手番を消費せずに使用できる。使用すると、その手番で行う武器攻撃に+30の判定修正を得る。
判定修正:使用後、次のターンの自身の手番を迎えるまで武器攻撃以外のすべての判定-30
金額:30,000 QCN
前提:侵襲型のブレイン・マシン・インターフェイスを装備している。
解説:
 侵襲型のブレイン・マシン・インターフェイスにインストールして利用するソフトウェアの一種。BMIがユーザーの身体の動きを最適化し、戦闘技術を向上させる。その一方で、攻撃以外の行動を取りづらくなる。

名称: ニューロエンハンサー ガゼル
効果: 手番中いつでも手番を消費せずに使用できる。使用すると、その手番で自身が足を使って行う移動を  [路上2/悪路2]にする。
判定修正:効果の発動後、次のターンの自身の手番を迎えるまですべての判定-30
金額:30,000 QCN
前提:侵襲型のブレイン・マシン・インターフェイスを装備している。
解説:
 侵襲型のブレイン・マシン・インターフェイスにインストールして利用するソフトウェアの一種。BMIがユーザーの身体の動きを最適化し、高速での移動を可能にする。その一方で、移動以外の行動を取りづらくなる。

名称::ニューロエンハンサー スネーク
効果:HP0になった時に自動的に効果を発揮する。HP0の状態でも手番を迎えて行動できる。
判定修正:効果の発動中、すべての判定-30
金額: 30,000 QCN
前提:侵襲型のブレイン・マシン・インターフェイスを装備している。
解説:
 侵襲型のブレイン・マシン・インターフェイスにインストールして利用するソフトウェアの一種。自らの意思で行動を行うことが困難になった際に自動的に起動して、BMIが体の制御を一部代行することで瀕死の状態でも活動することができる。

HP0でダメージを受ける:
 『ニューロエンハンサー:スネーク』の効果が発揮されている状態であれば、HPが0になっても戦闘不能になりません。しかし、【持久】や【メンタル】が0になった場合は、戦闘不能になります。また、HPが0の状態でダメージを受けた場合、そのキャラクターは死亡します。

名称:ニューロエンハンサー ラーテル
効果:
手番中いつでも手番を消費せずに使用できる。使用すると、次のターンの自身の手番を迎えるまで自身の装甲を+5する。
判定修正:効果の発動中、すべての判定-30
金額:30,000 QCN
前提:侵襲型のブレイン・マシン・インターフェイスを装備している。
解説:
 侵襲型のブレイン・マシン・インターフェイスにインストールして利用するソフトウェアの一種。BMIが身体の防衛本能を活性化させて全身の筋肉を硬直させる。さらに恐怖心をやわらげることで、攻撃を受ける際に下手な防御姿勢を取ることがなくなり、的確に致命傷を避けるように攻撃を受けることができるようになる。その一方で、筋肉の硬直により身動きは取りづらくなる。


ガジェット

名称:AIサポーター メレテー
効果: 判定を行う直前に利用を宣言し、料金を支払うことで、その判定に+10の判定修正を得る。さらに判定に成功した場合、達成値を+1する。
金額: 10,000QCN(1回ごと)
前提:ブレイン・マシン・インターフェイスを装備している
解説:
 AIサポーター メレテーは、一瞬で状況を分析し、最適なアドバイスや補助を提供する高性能AIサポートシステム。インターネットに接続できる環境であれば、どのような行動にも対応可能で、必要に応じてユーザーの体を代わりに操作するなど直接的な補助も行う。しかし、この高度な機能を利用するにはその都度料金を支払う必要がある。また料金の支払いはブレイン・マシン・インターフェイスを介したQCNでのみ可能となっている。

装備の受け渡し:
 シナリオの中でプレイヤーが装備の共有を行おうとする場面があるかもしれません。多くの装備は、プレイヤー間で自由に受け渡すことができます。ただし、戦闘中に装備品を他のキャラクターに渡すためには、装備を渡すキャラクターがその他の行動として手番を消費する必要があります。
 しかし、全ての装備が受け渡し可能なわけではありません。侵襲型のブレイン・マシン・インターフェイスや義肢など、特定のキャラクターの体と一体化している装備、あるいはニューロエンハンサーのようなソフトウェアや、AIアシスタントクリオのような物質的な形状を持たない装備は、他のキャラクターに渡すことはできません。

追加ルール レンタル品

 キャラクターは、シナリオ開始時やシナリオ中に、車両やドローン等の耐久力が設定されている100,000QCN以上の装備を、そのシナリオの間レンタルすることができます。レンタルするための費用は、その装備の合計価格の100分の1となります。これには「ドローン用カメラ」や「AIマスターコントロール」などの拡張要素の価格も含まれます。
 しかし、レンタル品を使用する中で損傷が発生した場合、追加で修理費が発生します。具体的には、レンタル品が受けた累計ダメージ10点ごとに、合計価格の100分の1が修理費としてレンタル品の返却時に請求されます。
 また、累計ダメージがレンタル品の最大耐力値を上回った場合、そのレンタル品の総額がレンタル品の返却時に請求されます。このレンタル品のルールを活用すれば、一時的に高価な装備を使用することも可能となりますが、その反面、取り扱いには注意が必要です。
 レンタル品の返済費用が支払えないなどの理由により、キャラクターが借金を背負うことになった場合は、返済が完了するまで、シナリオ終了時の報酬のうち半分(端数切り上げ)が自動的に返済に充てられます。


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