子ども同士のケンカへの関わり方
『お兄ちゃんなんだから我慢しなさい』
『お姉さんなんだから譲りなさい』
これでは兄弟姉妹間に不公平感が生まれます。
このような関わりを継続すると『パパ、ママは私のことは好きじゃないんだ』と悲しい気持ちになります。
ではどうすればいいのか?
ポイントはこの2つです。
1 とりあえず見守る
2 どちらの言い分も傾聴する
ケンカの最中で怪我をするおそれがあれば、親が間に入って行動の静止、回避を行います。
そうでなければしばらく様子を見て成り行きを観察することも大切です。
ケンカをすることによって、子どもたちは相手とのかかわりを学び社会性を育みます。
親はケンカの様子をしばらく観察した後、両者の話を「うんうん。何があったの?」と聴くことに努めます。
その上でどちらが悪いという指摘ではなく、どうすれば良かったのかを一緒に考えます。
もし親が注意をしないといけない場面となれば、『とりあえず謝りなさい』ではなく、「太郎くんはこんな思いをしていたよ。花子ちゃんが同じ立場だったらどう思うかな」」と代弁してあげることが必要です。
つまり、相手の気持ちに気づかせてあげられるようなアプローチをとります。
子どもが恥ずかしくてその場ですぐに謝ることができない場合は、無理やり謝らせるのではなく、時間を置いて子どもが謝ることのできるような場を作ることが大切です。
謝る時間がかかっているということは、子どもたちの頭の中では『いけないことをしたけれど、恥ずかしくて素直に謝ることができない』と葛藤して状況を整理している証拠です。
親の立場では、時に代弁してあげるような声掛けをすることで、中立な立場を保ち、判断することができます。
なお、身の危険なことが起きることについては、きちんと注意と説明をすることが大切です。
「ここでふざけるとケガをする可能性があるよ。ママやパパは心配だから気を付けてね」というような言い方も必要です。
子どもたちは年齢を重ねるにつれて自然とやって良いことといけないことの線引きができるようになります。