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喫茶店が好きです。

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最近の記事

現代リベラリズム③ | 事実と価値

今回の内容とは全く関係ないが、記事トップの画像は数年前にインドを旅した際に撮ったもので、今回はコルカタの街角で撮影した一枚。カメラを構えていたら、通りがかりのおじさんが勝手に被写体となってくれた。 前回の画像はヴァラナシで撮影した一枚で、よく見ればoasisのmorning gloryみたいだ。あの迷路のような道を抜けた先にはガンジス川が待っている。いつかインドの旅の記事も書いてみたい。 1.事実と価値2008年にNHKで放送された番組「爆笑問題のニッポンの教養 京大スペ

    • 現代リベラリズム② | 価値の多元性

      前回の記事では、現代リベラリズムの全体像を簡潔に書こうと思ったが存外に長くなってしまった。改めて簡潔にまとめると以下のとおり。 個人の自律 ↓ ゆえに、 価値の多元性、価値対立という状況が生じうる ↓ そして、 その価値対立の解決策としてリベラリズムが考えられる ↓ リベラリズムによる解決のポイントは「公と私の区別」にある ↓ つまり、 私的な問題(価値や善の構想の優劣・妥当性)と公的な問題(万人が合意できる正義に適った社会制度とは何か)を明確に区別して考える ↓ その上で

      • 現代リベラリズム① | 議論の全体像

        1.個人の自律→価値の多元性自由とは何か。ここでは「他律」と「自律」から議論を始める。 他律 自分ではない他者が定立した他律的なルールによって強制・制約されているとき、人間は自由ではない。 自律 対して、他者の強制を排除し自分が定立したルールに自発的に従うとき、人間は自由であると言える。 善き生の構想(conception of the good life) 自律的な個人は「どういう生き方が自分にとって善い人生か」「何が自分にとって価値があるのか」という「善」や「価値」