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#ついはいウインド 第3回演奏会に参加した話

2023年7月22日(土)、
#ついはいウインドオーケストラ 第3回演奏会に出演した。

この文章は、
1人のついはいな奏者がついはいウインドに参加した感想(考察?)をまとめたものである。

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時は遡り昨年の12月末、
第3回演奏会の曲目が公表された。

#ついはいウインド 第3回演奏会
2023年7月22日(土)(昼公演)

落夏流稲/柳川和樹
吹奏楽のための群青/福田洋介
森の贈り物/酒井格
マゼランの未知なる大陸への挑戦/樽屋雅徳
宇宙の音楽/P. スパーク
ラベンダーの咲く庭で/N. ヘス
オペラ座の怪人/A. ウェバー(J. デメイ編)

なんと、
そこには僕がやりたかった曲がたくさんあるではありませんか(知らんがな)。

これまでの演奏会はSparke縛りとかWind BlitzとかExtreme Make-overとか「ガチ曲(僕流の定義)をやる楽団のイメージがあったので、
「ここでTHE吹奏楽の定番曲を持ってくるかー!」と興奮したことを今でも覚えている。

(終演後の統括さんの話によると、まさに今回の演奏会では親しみやすい曲をセレクトしたとのことだった)

中でも「森の贈り物」はずーーーっとやりたくて選曲に出してきたが「ハープどうするん?ハイ却下!」と落とされまくった曲だったし、
「Music of The Spheres」は中学の頃から12年も片想いし続けた曲(これも「ウィンドマシーンどうするん?ハイ却下!」と落とされがちな曲)だった。
そしてメイン曲の「オペラ座の怪人」も、
数ある演奏会のメイン曲候補として選ばれるも、
なぜかいつも落とされてしまう曲であった。

そして続報を待つと、
なんとチューバパートに空きがあるではありませんか(知らんがな×2)!

そんなこんなで年明けすぐにあった先着順の追加募集は、
同期と文字通り全裸待機をし(募集要項読んだか?と怒られそうであったが)、
なんとか奏者として参加する権利を得ることができた。

とはいえ六大外のコミュニティに属することが初めてで、
年代も上の方が多かったのも相まってかなり緊張したし、
当の本人は信じられないほどのコミュ症(かつ小心者)だったので、
Twitterで「#ついはい練習中」のタグが付いたツイートにいいねを飛ばすのがやっとのことだった。

そんな #ついはいウインドに参加し、個人的にたくさんの学びを得たので
備忘録としてこの3か月間の感想(考察のようなもの)をまとめることにした。


1.指揮者の「曲づくり」の上手さ


僭越ながら僕も吹奏楽で指揮を振っているが、
合奏の雰囲気づくりは本当に難儀する点である。

僕自身は、
合奏でいかに指揮者の世界観(ペース)に奏者を巻き込めるかがカギで、
それをミスってしまうと一気にグダってしまうと認識している。

特に副指揮者時代(2回生の頃)はそれが全然うまくいかず、
グッダグダな合奏をしてはあとで反省会を開催するという日々であった。

さて、今回の演奏会では4人の指揮者さんがいて、
それぞれ全く違うタイプの指揮者さんであった。

理論で攻める人もいれば、パッションで攻める人もいる、
しかしながら4人に共通していたのは、
「曲への深い愛情と優れた解釈力」であると考えている。

「え、お前も指揮者やってるんやろ?曲への愛情とか深い考察とかあって当たり前やんな?」

「読者さん、そりゃそうですよ…」

と声を大にして言いたいところだが、
あまり自信を持って「Yes」と言えないのが現状。

今思い返せば、これまでの曲作りはいい演奏の模倣ばっかりで、
全然自分なりの解釈を曲にこめられなかったなと反省するばかりである。

さて、ついはいの4人の指揮者さんは、
プログラムノートを見れば一目瞭然なのだが
曲の解釈、曲への情熱・愛情、イメージする情景描写、示したいポイント…
これらすべてが棒と合奏中の言葉で示されていた。

そんな指揮者さんの姿に惹き込まれていき、
やがてはそれぞれの曲の良さを知ることとなった。

間違いなく、ついはいの演奏は、
ついはいオリジナルと言っても過言ではない。

どの音源よりも好きな演奏だった。

そして何よりも、その曲を楽しそうに振る
そんな姿を見たら、奏者として音で応えるのが責務ってもんだぜ…。

(そうそう、今年の1月にマゼランを振った時に例の如くプログラムノートを書いたのだが、今改めて見返すとあまりに稚拙な文章すぎてこの夏の暑さと共に焼けさりたい気分になった)


2.奏者の「アンサンブル力」の高さ


4月末に行われた初回練習に参加した時の感想は、
「いやこれは初回のクオリティではない」
「実はどこかで合奏やってたでしょ?」
であった。

これは単に一人ひとりの演奏技術の高さに驚いた上での感想だったのだが、
回を重ねるうちに気付いたことがある。

それは、
奏者の皆さんが「トップ奏者に合わせる力」が抜群に高い
ということだ。

そういえば僕も、
高校の頃は「合わせる」練習を散々してきたのに、
大学で吹奏楽を再開してからはあまり意識できなくなってしまっていた。

彼らは常にそれを意識していた。

指揮者が「ここの音型が…」とか「ここのハーモニーが…」とか事細かに口出しすることなく(もちろん取り出されたこともあるが)、
自然と「トップ奏者に合わせる」というマインドがあったから(≒ 誰がトップを吹こうが自然と音が合う)、
この少ない練習回数でも高いクオリティの音楽ができたのだと、
個人的に分析している。

いやぁ本当、すごい奏者さんに囲まれてやってきたんだなぁ。


3.「名演」すぎた本番


本番後に(確か)統括さんが言っていたが、
「練習でできないことは本番もできない」というのは、
吹奏楽に限らずなんでも当てはまることだと思っている。

しかしこの団体にその理論は当てはまらなかった。

間違いなく、本番が、一番良かった。

もちろん細かいことを挙げたらミスはあっただろうが、
総合的に見たら本番が一番良かったと、胸を張って言える。

(気がしてるだけ?そんなことないよな?)

研ぎ澄まされた集中力、ソリストさんの洗練された歌い方、高いアンサンブル力、信頼性の高い棒、そしてTLに溢れるブラボーツイート(?)、
これらが相乗効果でクオリティの高い演奏を構築したといっても過言ではないだろう。

(まだ多少興奮しているので過言かもしれません)

「○○の△△が良い!」をここに書き出すと止まらなくなってしまうのでここでは割愛…。


4.おわりに


コミュ障過ぎて最後の最後まで概念のまま終わってしまった奏者さんが多く悔やまれる点ではありましたが、
曲メッチャスキィ‼ 応募応募‼」から始まったついはいとしての3か月を、
大きな収穫とともに終えられたこと、
そしてこの団体の一員としてあの素晴らしい本番に乗れたこと、
すべてにおいて本当に良い経験ができで幸せ者だと思っております。

おそらく来年は社会人人生が「Unknown」すぎて乗ることは叶わないと思いますが、
いつか、どこかでついはいな皆さまとご一緒できることを楽しみにしております。

最後まで駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

2023.07.24.Mon.
深川ねずみ



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