季語六角成分図「百千鳥」
俳句ポスト 第271回 2022年2月20日週の兼題。
季語六角成分図「百千鳥」より。
(視覚)様々な鳥の姿(鶯、目白、鷽、雀、雲雀、頬白、椋鳥、鵯、四十雀、鶺鴒…)。鳥たちが枝から枝へ飛び移り、飛び交い、羽ばたく。きらきらとした明るい日ざし、空、雲、芽吹く木々の梢、森、草原。
(嗅覚)草や土の匂い立つ頃。
(聴覚)にぎやかな囀り、羽ばたきの音、茂みをがさがさとさせている。
(触覚)あたたかい風。
(味覚)なし。
(連想力)春の躍動、生殖の熱気、恋の華やぎ、弾ける生の喜び。万葉集、平安文学、伝統的。狂歌。
★聴覚が強く、視覚、連想力もある。春、さまざまな鳥が競うように鳴き交わすさま。繁殖期のつがいを求める鳴き声とも、警戒音など様々な鳴き声を含むとも。呼子鳥、稲負鳥と並ぶ古今伝授三鳥の1つ、らしい。なんじゃそりゃ?と思ったので調べました。「古今和歌集」の解釈等が師から弟子へ相伝され、形式が整備されたものらしい…なんじゃそりゃ??
★最大のポイントは「囀(三春)」との違いか。俳句ポストの兼題解説も勉強になります。調べた限りでは、次のような違いか。
囀:音(鳴き声)に焦点がある、個別的。
百千鳥:姿もちらつく、沢山いる(全体的?)、伝統的。あと、「ももちどり」って音が可愛い。
★なんとなく、小さい鳥が群れ集っているイメージがあります。春の生命力の象徴のような季語であり、明るく詠みたいです。
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