季語六角成分図「寒椿」
俳句ポスト 第234回 2019年12月12日週の兼題。
寒椿の六角成分図より。一番は視覚、鮮やかな紅、白、ピンクの花びら、黄色のおしべ、つやつやの葉の緑など色彩豊かです。背景に雪の白、枯草や枯木の姿も見えてきます。工芸品や着物の柄、油や炭など有用樹としての性格も特徴的ですね。次に連想力、凛・艶・謙虚さ・清浄さ、少女や悪女(椿姫)、魔除け、死、侍など多彩なイメージを持っています。日本人との関わりの深さが思われる季語ですね。
椿との違いは、背景が冬であるか否かですが、そう単純なものでもないなぁと悩みました。枯れた風景の中の華やぎをどう捉えるかがポイントでしょうか。
季語六角成分図に関する注意事項
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