【読了】リスキリングは経営課題
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シニア・ミドル層におすすめしたい
実に久しぶりの読了報告になる。5月に入ったのに、まだ今年4冊目だ。ペース遅すぎだ。
さて、本の内容としては、終盤の章では、タイトルにあるように「経営課題」としての企業への提言の如くまとまっていたのは言うまでも無い。
リスキリングに必要なのは、「社会関係資本」の必要性と「他者」との繋がりということだと理解した。
読み進めていく中で、ずーっと思ってたのは、どういう人を読者と想定しているのだろう?という問いであった。
若い世代、それこそリスキリングしたいと考えている広い世代の人、はたまた、人的資本主義を考える部門・経営層。
様々な層が思い浮かんだ。
一方で、この歳になったからなのか自分としては、シニア・ミドル層にぜひ手に取ってもらいたいと思った。何かしら共感するところがあるはずだ。
特に、日本の社会を支える最も多くいる、いわゆる普通の社会人の人に。
その世代の代表として感じたのは、世間でトレンドになっている、リスキリング・リカレント教育がという精神論的な内容ではなく、前半の章で繰り返されていたデータに基づき、社会人の学ばなさや変化することを抑制されている社会の仕組みを紐解いているところに多く共感した。
ミドル・シニア層でももちろん学んできた人はたくさんいる。そうではな人にとって、何故なのか?が理解できる気がする。
学生の学び方(日本の教育)の問題はあるものの、日本ならではの、よく学ぶ学生からまったく学ばない社会人の実態や、学んだことを活かして変化をさせたいという想いが次第に薄れていく「変化抑制」が働く社会構造といったところが、ビシバシと腹落ちした。さらに心に刺さったところである。
そんな事実に気づくことで、これからどうするかを考えるきっかけになるのではないだろうかと。
シニアになるちょい手前で、MBAを学びに社外へとそのネットワークを拡張させた自分だったが、それは間違ってなかったなと自らを肯定したりして。いってみれば、人生の新規事業開拓だったのかもしれないなぁ。などと色んな思いを浮かべることができた。さらに、最近自分の中で考える比重が大きくなってきているテーマへの大きな示唆になった1冊だった。
も一回読み返してみよう。
あっ、他にも積読、積読前の読みたい📚がたくさん控えているんだった。