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「イチブトゼンブ」
✳︎この文章にはキイトルーダの副作用についての内容が書かれています。
副作用については、投与している人全てにおこるわけではありません。
ラストのパクリタキセル投与後1週間目、風邪を引いてしまいました。
高熱は出なかったものの、喉は痛み、咳は止まらず、ご飯も食べれず、夜も眠れず・・・
ただの風邪にしてはしんどすぎる、なんかおかしい・・・このだるさ・・・
熱が下がったので出勤もしましたが、途中で気分が悪くなり帰宅しました。
比較的元気にしているつもりでも、やはり化学療法を受けている身体なのだなと実感しました。
4月27日、外来受診時主治医に「身体だるくないですか?」と聞かれました。
風邪のひき始めに診察してもらっていましたが、その時より血液中のナトリウムが下がっていたようでした。
どうりでしんどいはず、普通のだるさではない。
すぐに内分泌を受診した結果、キイトルーダの副作用で副腎の機能が低下しており、ホルモンが分泌されておらずそこから低ナトリウム血症を起こしていたようです。
その日はもちろんEC療法は延期になり、ステロイドの内服で出なくなったホルモンを補って行くことになりました。
これは生涯に渡ります。
倦怠感がひどいこと、5月に1週間ほど内分泌系の検査入院が必要になること、連休明けにEC療法が開始になることもあり、5月は休職することにしました。
内服でホルモンを補充しても倦怠感はスッキリ取れない。
化学療法が始まっても何とか頑張って仕事にも行けていたのに、振り出しに戻ってしまったような気持ちになり、心も身体もかなり落ち込みました。
気力もなく、なかなかnoteの更新もできませんでした。
キイトルーダのおかげで腫瘍はなかり縮小しており、前半の化学療法の効果はあり順調でした。
でもその代わり、副腎の機能が低下してしまった、自らホルモンを出せなくなった・・・
治療が終われば生えてくるけど、髪、眉毛、睫毛を手放し、副腎を手放し、手術で胸を手放す。
今までがんばって働いてくれた私のイチブ達に申し訳ない気持ちでいっぱいで、気持ちの折り合いがつきません。
私というゼンブを生かすために、私のイチブを手放す・・・
友達は「それでも生きる方が大事。私はHejinさんがいる方が絶対いい。」と励ましてくれました。
彼女は治療が始まって落ち着いた頃に会った時、「治療を受けてくれてありがとう。私の前にいてくれてありがとう。」と泣いてくれました。
とてもうれしかった・・・
みんな抗がん剤治療をがんばっている
副作用に苦しみながらがんばっている
イチブを手放しながらがんばっている
愛する人たちに会うために