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「喜劇で終わりたい」

昨日はパクリタキセルウィークリー投与の日でしたが、好中球が700しかなくて延期になりました。
木曜日には上がっているでしょうということで、木曜日に再トライ予定です。
幸い体調には変化はありませんが、回を重ねるごとに薬疹がひどくなっていて、もしかしたら『良いお薬』と期待されていたキイトルーダの投与が出来なくなるかもしれません。
鉄人ナースも人並みで、鉄人ではありませんでした。(笑)

治療の過程では何かしらあるものですが、キイトルーダにすごく期待していただけに今後の再発転移への不安が増して行きます。
そのことで昨日は少し落ち込みましたが、こればかりは私がコントロールできることではない問題なので、一旦ホールディングして考えないことにしました。

先日通院治療室で抗がん剤投与中のこと。
ある年配の看護師さん(たぶん60歳くらい?)とのやりとり。

看護師:昨夜の雨と雷はすごかったね。ものすごい音がして落ちたかと思ったね。
:そういえば雷がなってたような...雨もそんなにすごかったんですか?全然気づかんかった〜(笑)
看護師:熟睡してたんやね〜。羨ましいわ。
:私、目つぶったら次は朝なんです。
看護師:羨ましいわ。私なんかあなたくらいの歳からもう、夜中に何回か目覚めてトイレ行ったり...そんなに寝られて幸せやね〜

と、言われた時妙な違和感が...。
え?!私、幸せなんかな?
今、トリプルネガティブ乳がんで、毎週抗がん剤治療受けてる私って幸せなんかな?!
と思いながら「そうですねぇ。」と流しておきましたが...

確かに乳がんを発症するまでは幸せでした。
食べたいものを食べて、やりたいことをやって、行きたいところにも行きました。
大好きな海外旅行もたくさん行ったし、留学生活も送りました。
自由奔放で生きたきたと思います。
それが一変今では、治療中心の生活で病院と家の往復の毎日です。
旅行にも行けず、治療も病院、仕事も病院です。
毎日毎日、行くとこ病院しかあらへん(泣笑)!

ある方が、「がんになったことは不運ではあったけど。決して不幸なのではない。」とおっしゃいました。
幸せの定義も人によって違います。
私はまだ不運なのか不幸なのか、考えと気持ちが及びませんが、いずれにせよ、最期の時「ああ、楽しかった!!」と旅立つのが夢です。
今は、不運、不幸にしか思えなくてもお迎えが来て旅立つとき、大好きだった父と観に行った映画のチャップリンの言葉のように、喜劇で終わらせることが出来たらいいなと思っています。

『人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ。』


チャールズ・チャップリン


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