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「病気は全快」
人生には、上り坂、下り坂、そしてまさかの3つの「さか」があるそうです。
昨日はその「まさか」でした。
なんと2週連続好中球が低く、パクリタキセル投与ならずでした。
抗がん剤投与回数を重ねるごとに、骨髄にダメージがきているようです。
主治医の説明では、白血球の中の単球という血球が上がってきているのでもう少しで好中球も上がってくるでしょうという説明でした。
体調に変化はありませんが、なんとかがんばって、私の骨髄!です。
治療がなくなってしまったので、午後から両親を納骨しているお寺に行ってみることにしました。
去年10月に遠方にあったお墓を整理し、自宅から電車で30分かからないお寺に納骨しました。
その翌月11月に左胸のしこりに気づき、12月に乳がんの診断がついたので、両親を近くに移しておいて本当によかったと思います。
思い立ったらぶらっと訪ねることができますから。
治療の経過の報告と、少しでも良い方向に向かいますようにとお願いしてきました。「がんばってるよ・・・」と。
そこで引いたおみくじは末吉で、「急いで行きたいところに邪魔がはいり滞るが焦るな。仕事は悪い。病気は全快。」とあったのでビックリしました。(笑)
旅行も引越しも仕事もダメと書いてあったのに、病気だけが全快でした。
もうそれで十分です!
そうあるように願うばかりです。
お寺の境内は遅咲きの梅と桜が満開でした。
気候も良くなり、そういえば近所の桜も咲いています。
春が一番好きな季節で、毎年ぶらっと京都に桜を見に行っていましたが、今年はそこに気持ちが向きません。
乳がんを経験した後輩が、絵本とバンダナ、そして手紙を送ってくれました。
『春になりました。このように季節を感じられる私ですが、治療中は、寒い、暑い、晴れ、雨、くもり、何も考えずに1年間を過ごしていました。きっとHejinさんも同じだと思います。』と。
なんで知ってんの?!です。
暖かくなってうれしいけれど、桜も咲いてきれいだけれど、あまり気持ちがいきません。
変わってしまった生活パターンと、治療のことで他に何かを感じる余裕がないのだと思います。
でも、同じような気持ちを経験している人がいること、その人が私の気持ちをわかってくれていることを思うとうれしかったです。
みんなそんな思いをしながら、治療しているのかな。
来年の桜は、どんな思いで見ているのでしょうか。
今年の桜は今まで見た桜の中で一番きれい!と思いながら見ているかな。