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イギリス人、コロナ相手に余裕をこく

「コロナで世界を学ぶ」第14回。

前回は、イギリスのコロナ対策の初期段階についてお話ししました。ここまでが、2020年の4月くらいまでですね。

さて、その後どうなったのでしょうか?(今回は、日本人からすると信じられないようなブッ飛んだお話が出てきますよw)


イギリス、段階的にロックダウンを解除

3月から始まったイギリスのロックダウン。学校も閉鎖し、パブやレストラン・映画館などの遊戯施設も軒並み閉めてしまうという非常に厳しいモノでした。

ところが、5月に入ってくると、段々と気が緩み始めます。ロックダウンも段階的に解除されていき、イギリス国民は以前の生活へと逆戻りしていったのでした。

マスクはしないわ、路上でバーベキューはやるわ、やりたい放題です!

※こういうとこを読むと、当時の状況を現地の人が詳細に語ってくれていますね。


イギリスは衛生観念が低い

そもそも、イギリス人って食事の前に手を洗わないのが当たり前らしいんですね。イギリスだけではなく、ヨーロッパやアメリカでは、これが普通なのだとか。

むしろ、日本が特別なんですよ。こんなに徹底して、「手洗いうがいをしましょう!」「人が集まる場所ではマスクをしましょう!」なんてやってる国はありません。

イギリスのジョンソン首相も、似たようなコトは訴えかけてたんですよ。「ハッピーバースデーを2回歌って、ちゃんとセッケンを使って手を洗いましょう!」って。でも、それが国民に浸透しなかったんですね~


ウイルス学者自ら密会

そんな中、イギリスでは1つの事件が起こります。

「ロックダウンを行わないと、25万人が死亡する!」と訴えかけていたウイルス学者自らが、密かに女性と会ってたんですね~

しかも、お相手は既婚女性で2人の子持ち。正確には「オープンリレーションシップ(結婚してても一夫一婦制ではない)」なので、不倫とはちょっと違うんですけど、それにしてもですね。


テレビに頻繁に登場するような有名なウイルス学者がこれをやっちゃったものだから、イギリス国民も「な~んだ。ウイルスなんて怖くないんだ!」「じゃあ、オレも!」「オレも!」みたいに、ますます油断しちゃったんですw


ジョンソン首相、8月・9月の決断

イギリスだけじゃないんですけど、ヨーロッパには「バカンス」という習慣があって、毎年夏になると1ヶ月ほどの長期の休暇を取ることになっています。

で、海だとか湖だとか涼しい地域で夏休みを過ごすわけです。

ところが、2020年はコロナが大流行してるにもかかわらず、みんなバカンスに行っちゃったんです。この辺、アメリカと同じですね(ちなみに、この頃、日本人の多くは田舎に帰省もせずにおとなしく暮らしてました)

そこでジョンソン首相は迷います。

「もしかして、これって、もう1度ロックダウンをかけた方がいいんじゃないの?」って。

迷いに迷って、結局、ロックダウンを強行できなかったんです。

「やっぱり経済の方を優先しないといけないよね」って。

それでも、この頃は気温が高いこともあって、そこまで大きな被害にはいたらなかったんですね~


8月だけでなく、9月に入っても、やっぱり決断できませんでした。

ここで思い切った決断をしていれば、未来は別の方向へ進んでいたかも知れないのに…


イギリス2度目のロックダウン

結局、イギリスが2度目のロックダウンに入ったのは、11月に入ってからのコトでした。

気温が高い間は、なりを潜めていた新型コロナウイルスですが、9月も後半になると、再び勢いを増し始めます。さらに、10月、11月と加速度を上げていき、手遅れになった11月になってからのロックダウン発令でした。

何かもがこの調子なんです。

「今、感染者が少ないから、別に対策しなくていいよね~」

で…

「うわ~!感染者も死亡者も増えてきちゃった!どうにかしないと!ロックダウンだ!ロックダウン!」

全てが後手後手に回ってるし、手遅れなんです。

中国やオーストラリアが「感染が広がる前に手を打ってきた」のとは、全く逆!

イギリスだけではありません。他のヨーロッパ諸国もみんなこの調子。そりゃ、日本と比べても被害が大きくなるのは当然なんです。

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