目的を失った人々(進化の歴史~第81話~)
1960年代、1970年代と破竹の勢いで成長を続けた日本でしたが…
1980年代に入ると成長も止まり、安定期へと移行していきます。
カラーテレビ、クーラー、自動車といった便利な機械が一般市民に普及し、人々の心は一段落します。
すると、今度は「何を目標に生きていけばいいのか?」がわからなくなる人たちが大勢現れました。
時は1995年。
そんな人々の心を具現化するような事件が起こります。
関西で大きな地震が起こると、続けて毒ガスで人が殺されるという事件があいつぎました。
犯人は、宗教団体でした。
それは、ある種の固定観念が生み出した事件。
「教祖」を信じ、怪しい施設で儀式に参加した人々が次々と洗脳され、殺人犯の手先となっていきました。
「何を目的に生きていけばいいのか?」がわからない世の中で、学歴の高い「エリート」と呼ばれる人たちまでが事件に加担していったのです。
そんな時代で、ネコとおばあさんは平和に暮らし続けます。
ネコは思いました。
「何千万年もの時を生きてきたけれども。この1000年…いや、この100年の人類の進歩はあまりにも速すぎる。慌ただしいったら、ありゃしない」
「やっぱり、こんな風にネコとしてノンビリ生きていくのが一番だな」
そう思いながらテレビを眺めていると、あるニュース番組が目に入ってきました。
テレビのアナウンサー「さて、このほど珍しい化石が発見されました。かつて、このような生物の化石が見つかったコトはなく、新種の生き物である可能性が高いそうです」
選択肢
→ 我々は、この化石を知っているッ!
いや~、見覚えがないなぁ…
どちらかを選んでください
※この物語は、読者の反応によって展開が変わっていきます(コメント欄の反応を見て、次の展開を決めます)
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