アメリカ対コロナの戦い
「コロナで世界を学ぶ」第7回。
前回は「トランプ大統領とコロナ」についてお話ししました。
今回も続けて「アメリカとコロナの戦い」について見ていきましょう!
病院がいっぱいで入院できないよ!
さて、夏の間に油断しまくって、バカンスに出かけたり、マスクもせずに大勢で集まって騒ぎまくったりしていたアメリカ人。どうなったのでしょうか?
当然ながら、コロナの勢いは収まるはずもありません。
ここで重要になるのは「気温」です。気温が高くなり湿度が上がるにつれ、ウイルスは死滅していきます。逆に、空気が乾燥し、気温も下がる冬の間は、ウイルス軍が有利!
人間軍が有利であるはずの7月・8月でさえ、ウイルス軍の攻撃は全く途絶えることがありません。
ついに、病院のベッドは満杯になり、新規の重症化患者を受け入れることができなくなってしまいました。
すると、どうなると思います?
仕方がないから「自宅療養」になるんですよ。
もちろん、ちょっと熱が出たとか頭が痛いといった程度の人たちは、最初から入院していません。そうではなく、「完全に重症化している人たち」でさえ、手厚い看護が受けられなくなってしまったのです。
本来なら、酸素吸入などを行い、命が救われていた人たちまでも死亡してしまったのです(これにより、アメリカのコロナによる死亡率は上がっていきます)
さらに、感染者が家にいるものだから、家族もコロナに感染し、重症化しても病院のベッドがいっぱいで入院できない…という負の連鎖に陥ってしまいました。
アメリカ大統領選が始まる
コロナによる感染者が増える中、今度はアメリカの大統領選が始まってしまいます。運の悪いコトに、2020年はちょうど4年に1度の大統領選の年だったんですね~
当然、コロナ対策に失敗したトランプ大統領は支持率を落としています。それでも、かなり善戦し、対抗であるバイデンさんといい勝負になっていました。
事前の予想でも、どっちが勝つか全くわからない状況。
ここで、もう1つ問題が発生します。
アメリカの選挙って、日本と全然違うんですよ。紙に政党や人の名前を書いて「ハイ!終わり!」ってものじゃないんです。
いろいろ選択しないといけない項目があるんです。新しく州法を決めるのに「この法律、どっちを支持します?」みたいに。それが山のようにあるんですよ!だから、ムッチャ時間かかるんです。
日本でも「3密を避けましょう?」みたいに叫ばれてるでしょ?ところが、アメリカ大統領選の会場って、密になる上、時間もかかっちゃうんですね~
なので、大統領選自体が、コロナの感染を拡大させたのではないかと言われています。
新大統領の誕生!
コロナの影響もあって、2020年の大統領選って、郵便投票が主流だったんです。分厚い投票用紙を郵便で送って、当日開票してもらう仕組み。
それとは別に、日本でいうところの「期日前投票」みたいな制度もあります。市役所の前などにボックスが置いてあって、そこに投票用紙を入れてくるんですね。
それでも、かなりの数の人が、当日に投票所に出かけていきました。
※この辺は、おもしろいお話がたくさんあるのですが、コロナの話題から離れてしまうので、またいずれ。
で、大統領選は散々もつれにもつれ、最後の方はトランプ大統領が「郵便投票に不正があるんじゃないか!」などとイチャモンをつけたりして、投票日翌日に結果が出なかったんです。何日もかかって、よ~やく結果が出て、皆さんご存じの通り「バイデン新大統領」が誕生したんですね。
新型コロナウイルスとの戦い、新展開に突入する!
そんなこんなで、コロナによってアメリカは大変なコトになったんです。
数だけで言えば、世界最大の感染国!感染者・死亡者数共に世界で1位!という不名誉な記録を打ち立ててしまいます(ただし、同じ人口比に直すと、もっと酷い国がいくつもあります)
ところが、2020年12月、事態が全く別の方向へと転換します。
そう!ワクチンの登場です!
次回は、いよいよ新型コロナウイルスに対するワクチンのお話。
ワクチンの登場で、世界のコロナ地図が塗り変わってしまいます!
noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。