新世界を生み出し、滅亡させる能力(絵本制作編 ~最終回~)
こうして、絵本「進化の歴史」は完成しました。
“絵本”というにはあまりにもイビツ。それはマンガのようでもありアニメのようでもあり、とにかく「1つの作品」「1つの世界」が誕生したのです。そして同時に、1つの世界を滅ぼした。
子供の頃…
心の底にポッカリと空いた穴は、何をしても埋められなかった。
やがて、穴から闇が染み出してきて、この身を包み込んだ。
けれども、創作に没頭している時だけは心にポッカリと空いた穴のコトを忘れられた。闇に追いつかれずに済んだ。
今は光の気持ちがよくわかる。
「光がなぜ進むのか?」その理由が。
それは、闇に追いつかれないため。
油断していたら、再び闇に取り込まれる。
闇に追いつかれないためには、先へ進み続けるしかない。成長し続けるしかない。光の速さで!
誰よりも速く。誰よりも遠くへ。
インドの神話に登場する「破壊と創造の神シヴァ」のごとく。創っては壊し、創っては壊しを繰り返す。
いくつの世界を創造すれば終わるのだろうか?
どれほどの世界を破壊すれば満足するのだろうか?
おそらくは一生。死ぬまで続くのだろう。
あるいは、死後も誰かが引き継いで、この物語は進化し続けるのかもしれない…
絵本制作編 ~完~
「ヘイヨーさんの人生」は、一端ここで終わりです。
明日からは、未来SF「2121 ~100年後の未来~」が始まります。
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