ワクチン宝くじは是か?非か?
さて、コロナで世界を学ぶ「第10回」
ここのとこ、ずっと重い話が続いたので、今回はちょっと軽めの話題で行きましょう。
ズバリ!「ワクチン宝くじ!」
ワクチン宝くじとは?
ワクチン宝くじとは、アメリカなどで採用されている「コロナのワクチン打ってくれた人には、宝くじをプレゼントするよ!」という企画です。
実際には、紙の宝くじが配られるわけではなくて、ワクチンを打った人が自動で登録され、後日、当選者に連絡が来るという仕組み。
アメリカ全土で行われているわけではなく、各州が独自の判断で採用しています。やってる州もあれば、やってない州もあるといった感じですね。
アメリカ以外だと、シンガポールなんかもやってます。
当選金額はいくらくらい?
みなさん、お金のコトは気になりますよね?
さて、この「ワクチン宝くじ」当選金額はいくらくらいなのでしょうか?
たとえば、カリフォルニア州の例を見てみると…
最高金額で、150万ドル!日本円で1億5000万円以上です!これが10本!
宝くじ以外にも、先着200万人に50ドルのギフトカードをプレゼント!
ニューヨーク州なんて、最高金額5億ドル!
しかも、13等まで用意されていて、9人にひとりは何かしら当たるそうです(ニューヨーク州の場合は、スクラッチ。なので、その場で紙をこすって当選かどうかわかります)
他にも、「大学の奨学金が無料」になったり、ビールをプレゼントをしたり、トラックが当選したり、中には「銃が当たる」なんて州まで!
実にアメリカらしいですね~
ワクチン宝くじ、効果のほどは?
さて、ワクチン宝くじ。肝心の効果のほどは…
残念ながら、カリフォルニア州の場合、導入前の3割減だそうですw
オハイオ州は、全ての年代で接種率アップって書いてありますね~
効果の方はまちまちといった感じでしょうか?
ま、カリフォルニアやニューヨークは元々ワクチンの接種率が高く、田舎の方の州になるほど、接種率が下がる傾向にあります。
それと、人種的な差もあって、黒人は歴史的な背景もありワクチンを打ちたがらない人が多いんです(過去に、人体実験など酷い目にあった経験があるため)
こういった不信感の根強い州では、ワクチン宝くじも大きな効果を発揮するかも知れないですね。
ワクチン宝くじって、正しいやり方なの?
ワクチン宝くじ、法律や倫理的にはどうなんでしょうか?
バイデン大統領自ら推奨してることもあり、法律的には何の問題もないようです。
倫理的には…
ウ~ン?どうなんでしょうね?
正直、個人的には「ちょっと問題ありかな~?」と思いますけど。だって、このやり方が通るんだったら、何もかも同じ方式が使えるわけでしょ?
自分の政策を押し通したい時に、お金や商品券を配ればいいわけだもの。
「ワクチンの接種率が上がれば、社会が正常化し、経済も回復する」
この理念は凄くよくわかります。経済が早めに回復すれば、配った金額よりも経済効果の方が大きいでしょうし。
なので、「目指しているモノは正しいけど、やり方が間違ってるかな~?」と。
ただ、そうなると、日本でもやってた「全員一律で10万円ずつ配る給付金」も問題あるかも知れないし。昔やってた、各市町村に1億円ずつ配る「ふるさと創生事業」ってのもありましたよね。
おそらく、この辺に近い企画として、ギリギリセーフみたいな認識なのでしょう。
「お金を配る政策は、全部悪なのか?」と考えていくと、よくわからなくなってきます。
こういうコトについて深く考えていくのが「政治哲学」ですね。
みなさんも、いろいろと考えてみてください♪
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