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世界のいろいろな国のお皿の洗い方

「コロナで世界を学ぶ」第12回。

この一連の企画で、ヘイヨーさんが何をやりたいかというと…

もちろん「新型コロナウイルス」や「ワクチン」の話もするんですよ。するにはするんですけど、それらはキッカケに過ぎません。

大切なのは、その背後にある「社会システム」や「文化」を学ぶこと。各国の衛生観念や国の方針・信頼度など。

たとえば、「ヨーロッパの人たちは、どのくらいの頻度で掃除してるの?」とか「同じヨーロッパでも、ドイツとフランスとイギリスでは、どう違うの?」といった感じで。

…というわけで、今回は「いろいろな国のお皿の洗い方」を見ていきましょう!


イギリス人はお皿をすすがない

みなさん、台所でお皿を洗う時に、どのような方法で洗っていますか?

最近は「自動食器洗い機」のような便利な道具も登場して、そういったモノを使っている人も多いかも知れませんね。

ま、日本の伝統的な洗い方としては、スポンジに洗剤をつけて、お皿やコップを洗い、最後に水やお湯ですすぐという方式でしょう。

ところが、このやり方って、世界共通じゃないんです。

なんと!イギリス人は、最後に洗剤を洗い流さないんですよ。そのままお皿を乾かして、最後に布で拭いて終わり。いや、布で拭くことすらせずに、そのまま食器棚にしまうという人も多いのです。


お皿の洗い方は、3つある

お皿の洗い方には、大きくわけて3つあります。

1.台所に大きなシンクがあって、このシンクに水やお湯を張り、洗剤をたらして、コップやお皿をつけておく方法。よくあるのは、熱湯に洗剤を数滴入れる方式ですね。

で、スポンジで軽く洗って、そのままお皿を乾燥させます。これが、イギリス式。ニュージーランドやオーストラリアなども、この方式の家庭が多いと聞きます。

おそらく、イギリスの移民や植民地は、この方式が広がっていったのでしょう。


2.アメリカのやり方はちょっと違います。途中までは一緒なんですけど、シンクが2つあって、片方にお湯を張って洗剤をたらし、お皿をつけておく。もう片方に、やはりお湯や水を張っておき、そちらでお皿をすすぐんですね~

かなり大雑把ではありますが、イギリス方式に比べれば、衛生的にマシなのではないでしょうか?

もちろん、アメリカ人にもいろいろいるし、シンクが1つしかない家庭もあるので、最後に泡を落とさない人もいます。


3.スポンジに洗剤をつけて泡で洗い、最後に水をジャージャー流しながら、きれいに泡を落とします。これが、日本の方式ですね。

インドなどもこの方式だと聞きます(ただし、インドは超適当なので、屋台ではバケツに水を張っておいて、そこにお皿をつけるだけ…なんてこともやってます)


地学を知れば、お皿の洗い方もわかる

なぜ、こんなコトになっているかというと…

「地形の差」なんですね。水が豊富にある地域では、ジャージャーと水を流してお皿を洗うコトができます。日本は昔から水が豊富でしたからね。

対して、ヨーロッパの多くの地域では、水は貴重なんです。なので、なるべく節約しなければなりません。よって、シンクに水を張って洗う方式が発展していったと考えられます(最後にお皿をすすがないのも水がもったいないからでしょう)


イギリス人はお風呂の後も泡を落とさない

お皿だけではありません。イギリス人は、お風呂に入っても、泡を落とさずそのままバスローブを着る人が多いのだとか。これも節水の知恵なんでしょうね。

そもそもヨーロッパでは水が貴重なので、日本みたいにバスタブにお湯を張り、ゆっくりつかるという機会は少ないのです。なので、サッとシャワーだけで済ませる人も多いんですね。

その上、毎日お風呂に入ったりはしません。2~3日に1度とか、数日に1度という人もいるくらい。

当然、匂いが気になりますよね?そこで「香水」が発達したわけです。


国によって衛生観念が全く違う

アメリカやヨーロッパでコロナが大流行している頃。日本はそこまででもなかったですよね?

なぜ、そんなコトになったかというと、そもそも「衛生観念」が違うんですよ。お皿の洗い方やお風呂の入り方1つを取ってみてもわかる通り、日本はかなり衛生観念が高いんです。

ヨーロッパの人たちからしたら「潔癖症」と思えるくらいに。


マスクの装着率も全然違います。世界中どこを見ても、これだけマスクをして暮らしている国は、ほとんどありません。感染が広がってからマスクが義務化され、仕方なくマスクをするようになった国がほとんどなんです(それすら、守らない人たちが結構います)

対して、日本は「感染が広がる前にみんながマスクをするようになった」んです。それも、義務ではなく。自然に。

コロナ発生後、早くから99.9%の人が電車の中でマスクをする光景が見られましたよね?それって、当たり前に思われるかも知れないけど、世界的に見れば異様な光景だったのです。

noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。