小川榮太郎の“日々是憂國” 令和6年1月22日 トランプ大統領の就任演説で最も重要なのは……
トランプ大統領の就任演説で最も重要なのは次の一節だ。
「私は今日、一連の歴史的な大統領令に署名する。これらの措置により、我々は米国の完全な修復と常識の革命を始める。全ては常識に尽きる。」
常識の革命――まさに、我々保守主義者が言ってきた本質的な思想であり、今回のトランプ氏はそのようなアンチ・イデオロギーの立場を明確に打ち出した。第一次政権の安倍氏が戦後レジームからの脱却を標榜して1年で挫折し、第二次政権でイデオロギー色を封印したのとは逆に。
ちなみに「すべては常識に尽きる It’s all about common sense. 」をネット版読売新聞の全訳は飛ばしている。これを飛ばしたらダメなんです。ここにこそ核心があるのだから。
私はトランプの事をまるで意識していなかったが、この1か月日本の無血革命のプランをずっと書いていた。
トランプ革命の本質が思想上の反革命である事、どうやら私の数年の準備と平仄が完全に合う事に聊か驚いている。
安倍氏の切断された理想は平和研で継承し、それを石破氏の次からの政権に反映させ、同時に国際保守連合へと展開する事になるだろう。私は伊豆の書斎で研究執筆に専念しながら、ね。