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【試し読み】馬場伸幸(日本維新の会)×小川榮太郎「今が改憲の最大のチャンス」

【初出:『湊合』令和六年夏号(2024年6月刊)所収「特集 憲法改正――各党党首に訊く」より】

小川 馬場代表は、今まで政治家が非常に言いにくかったことを、気持ちいいくらいずばりと発言してこられたという印象があります。とても大事な事です。今の日本社会は「これは言っちゃいけない、あれはいけない」というマスコミの作りだす圧力が異常に強い。それに忖度して政治家が何も言わなくなれば、国民の本音、本当の国民感情、民意をどうしたらよいのか。マスコミの牛耳る言論抑圧社会とは実は国民感情抑圧社会とさえ言いたい。そんな中馬場代表が立場をお持ちにかかわらず歯に衣着せぬ発言をなさっているのは貴重です。

馬場 いやいや、下品やと言われてます(笑)。

小川 そう言われるくらいで丁度いい。嘘っぱちな同調圧力にうんざりしている国民は多いと思いますよ。今日も率直なお話を聞かせて下さい。

 最初に、日本維新の会としての憲法観、日本国憲法観を伺います。

日本維新の会の改憲案

馬場 これは各政党共通していると思いますが、憲法とは権力を縛るものであり、国家の基礎中の基礎です。その意味で日本国憲法の生い立ちについてはいろいろ問題があると考えています。

 マッカーサーが日本を離れる時に、日本国憲法はとりあえず急場しのぎで、主権を取り戻してもらうための入り口としてつくった、落ち着いた段階で国民投票をすべきだというサジェスチョンを残していったというエピソードもあります。今年で施行から七十七年経っている。今の時代に合う憲法に変えるべきところは変えていく。それが我々の憲法観です。

小川 なるほど。そこで改正案となりますが、日本維新の会では、
1. 教育無償化、
2. 統治機構改革と地域主権関係、
3. 憲法裁判所、
4. 自衛隊明記、
5. 緊急事態条項

を挙げておられますね。

馬場 1つ目の教育無償化ですが、今、経済的な理由で進学を諦めている子供たちが爆発的に増えている。平均年収410~20万では子供一人を大学へ行かせるのも精いっぱいです。とてもじゃないですが3人、4人の子供をつくって高等教育を受けさせるというのは非常に難しい。やる気があるのに進学を諦めている子供たちをなくすことが最大の目標なんです。

 これにはもう一つの……


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