シャローム!
ホーリーランドツーリストセンターの平和です!
今回は過激的なタイトルとなっていますが、
キリストが嵐を静める・水の上を歩くことが表す一つの解釈に注目していきます。
暗闇の象徴としての水
竜と蛇シリーズ、聖書における水とは?でも触れましたが、
聖書において川や海は暗闇・混沌の恐怖をあらわすメタファーとして使われます。
キリストが嵐を静める・水の上を歩くという記述もこの暗闇の象徴としての水と関連しているように感じます。
つまり、
自然をも治めるキリスト
暗闇に打ち勝つキリスト
の二つのメッセージが読み取れるのではないでしょうか?
キリストが嵐を静める場面のギリシャ語に注目
なぜキリストが嵐を静める・水の上を歩くという記述が暗闇の象徴としての水と関連しているように感じるようになったかというと
ギリシャ語のπεφίμωσο(ペフィモソ)という言葉に「口輪をする」という意味があるからです。
このφιμόω(フィモー)が使われている他の聖書箇所を見てみると
実際に口輪(口籠)をするという意味で使われることがあると分かります。
暗闇に打ち勝つキリスト
過去の記事にもあるように、聖書にはよくことば遊びがあります。
海(ガリラヤ湖)を
海の獣 תַּנִּין(タニン)→詳しくはこの記事
として捉えた場合
キリストが海の獣に口輪をしているということが連想できないでしょうか?
また、キリストが水の上を歩く(沈まない)ということもこの海の獣(暗闇)に対する勝利として読むこともできるのではないでしょうか?
自然を治めるキリスト
言わずとも自然をも治めるキリストの姿が見れます。
実際に弟子たちは以下のように言っています。
キリストの「叱りつけ」に注目するとさらに気付くことがあります。
「叱りつけ」
ギリシャ語ἐπιτιμάω(エピティマオ)
↓
ヘブライ語גְּעָרָה(ゲアラ)
に注目してヘブライ語(旧約)聖書を見てみると
ヘブライ語(旧約)聖書の神様ご自身が水に向かって叱っているということにキリストが重ね合わされていることに気付きます。
最後に
今回の考察もなかなかマニアックなものとなっていますが、一つの解釈としていかがでしょうか。
古代ギリシャ語と古代ヘブライ語をみてみながら辿り着いた考察でした。
竜と蛇シリーズまだまだ続きます!
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