ただの日記#49(2024.10.27〜2024.11.02)
本好きを見抜かれて動揺するねこの中の人のただの日記
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2024年10月27日(日)
会社の試験で外出。午後に「江戸川乱歩企画展『乱レ歩ク』」と「円頓寺 本のさんぽみち」に行く。江戸川乱歩展の方は堀川沿いにある尾張藩の御用商人だった伊藤家の住宅を会場にしたもので、普段は入れない古い建物に入れるだけで楽しい。中庭から大きな蔵の出入り口が見えた(庭および蔵に入ることはできない)。昔、何かの本で江戸川乱歩が蔵のなかで本を読んでいたような記述を見た記憶がある。あのくらいの大きさの蔵がそっくり書庫だったらさぞいいだろうと思う。
本のさんぽみちは、アーケードのある商店街で色々な本屋さんや出版社さん、古本屋さんが小さな店を出すイベントで、とても賑わっていた。街が元気だと嬉しい。試験、受かっているといいなあと思いながら帰る。
2024年10月28日(月)
天かす、カツオ節、ネギをご飯に混ぜ込み、醤油で味をつけてたぬきご飯を作る。お弁当箱に入れていく。無常の喜び。
2024年10月29日(火)
夕方、仕事のミスが発覚し、ちょっとここ数年無かったくらい動揺する。あまりの動揺ぶりに早く帰るよう促され帰宅後何も食べずに眠る。
2024年10月30日(水)
起きて会社に行く。朝食もお弁当も作る元気がない。朝に上司から起きたかどうかの連絡が入る。出社する旨伝える。
昼頃に後輩に同種のミスが発覚する。黙々とリカバリーに入る後輩を見て、動揺した自分を恥ずかしく思う。弱くてはダメだ。人のためになりたくて働いているのだから。
2024年10月31日(木)
できるだけご飯を食べる。眠る。
2024年11月01日(金)
11月になっていることに気づき、焦る。
2024年11月02日(土)
街めぐりのスタンプラリーに行く。天気はあまり良くないと予報で聞いていたが、困るほど雨は降らないという謎の自信があり、折り畳み傘だけ用意する。
小雨が時折ぱらつくが、その度に「天気予報はああ言っていたけどこの程度。さすが自分は天気に恵まれている」という確信を新たにする。
二人連れの男女とすれ違い、片方が「私、雨女だから、やっぱこんな天気」と言っているのが聞こえ、おおいに驚く。嘘だ。ずっと自分だからこの程度の天気ですんでいるんだぞ、得意満々だったのに。捉え方が違いすぎる。恵まれているとかじゃなくて本質的にはただのポジティブ思考なのか、と考えが巡り、ふと、この前の火曜日のことを思い出す。
私は、天気のこと以外はものすごくネガティブ思考だ。だからあんなに動揺したのだし、正しいポジティブさを持たないと正しいフォローができないだろう。
肩がずんと重くなる気がして、今日のところは内省をやめることにする。楽しむときは楽しむことも、多分大事だ。
夕方頃に雨足が強くなり、ジャケットの袖を絞ると水が垂れるほどに濡れる。夕方で運が良かったな、とか思っている自分を見つけて苦笑いする。でも、そう、これだ。これだね、きっと。
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