スチレンボードで作る!ボードゲームPnP
ボードゲームの中にはPnP(プリント&プレイ)のデータが公開されているものがあります。自宅にあるプリンター等で印刷すれば遊べるデータなわけですが、これを薄い紙等で作っていて「ちょっと味気ないかな」と思っている方におすすめなのがスチレンボードを利用したPnP作成です。
本稿では、蒸気の時代のPnPのマップ拡張を例にとって作り方を説明していきます。
1.準備するもの
・スチレンボード(A3、3mm厚のものがおすすめです)
・スプレーのり(私は「3M スプレーのり 77」を使用しています)
・カッターとカッター用の定規・マット
・コートフィルム(任意)(埼玉福祉会の「ピッチン」がおすすめです)
マップそのものは分割してPDF化したものをコンビニでプリントすることをお勧めします。理由としては、継ぎ目の少ない大きい紙に印刷しようとすると、家庭でA3にプリントできるものはかなり限られてくるからです。
2.下準備(PDF化と印刷)
続いて、PnPのファイルをPDF化し、コンビニプリントを行います。
例えば蒸気の時代の拡張マップの場合、一般的なものだとA2サイズ程度のサイズになりますが、A3に直接印刷するとはみ出ることが多いので、A2を4分割してA3用紙に印刷します。PDFの印刷設定を以下の画像の通り(ポスター印刷)にすることで4分割印刷ができます。
ここで大事なのは重なり(マージン)をある程度多めにしておくことです。マージンの大きさが、貼付、切り取りの際に失敗を少なくしてくれます。
ネットプリントする場合は、PDFファイルを上記の通り分割されたPDFファイルの形式で出力し、これをネットプリントサーバーにアップロードします。
3.用紙の貼り合わせ
印刷されたA3のうち、貼る側の用紙の枠をカッターで切り、ヘックスがきれいに見えるように貼り合わせます。(画像では枠線を切っていませんが)
貼り合わせた結果として、A3相当の大きさの用紙が2つ出来上がるようにします。
4.スチレンボードへ糊付け
前の段階で貼り合わせた用紙を今度はスチレンボードに糊付けします。古新聞紙等を敷き、その上に裏向きに用紙を置き、スプレーのりをまんべんなく塗布します。この時、スプレーは用紙から離して噴射することに注意します。(近いとダマになるので)
そして、スチレンボードに慎重に平たく置き、いらない紙などで空気を抜きます。このとき、のりが表面につかないように注意してください。
その後、ある程度乾かす時間を取ります。割とすぐ乾きます。(30分程度?)
5.枠の切り取り
のりが乾いたら、枠に沿って切り取っていきます。
このとき、「垂直に」「まっすぐ」切ることに全神経を注ぎます。
すべての枠を切り取り終わったら、継ぎ目がきれいになるように微調整すれば、遊べる状態のPnPが完成します。
6.コートフィルムを掛ける(任意)
コートフィルムを掛けると強度が上がり、見た目もさらに良くなるのでお勧めです。
大きめにコートフィルムを切って…
定規を使って気泡を抜きながら貼り付けて…
四隅を斜めに切った後、それぞれの辺のフィルムをきちんと裏側に貼れば完成!
エンボス加工風味のA2マップ(A3×2)が出来上がります。
7.その他のソリューション
→キンコーズにA2のポスター印刷を発注する。遊ぶときはプレキシガラスを上に置いて平らにする。
結構有力な方法で、プレキシガラスを置くことについては市販の厚紙製拡張マップ等にも流用できるやり方です。ただし、キンコーズにA2を頼むと先述の方法に比べやや割高になること、保管するときは筒に入れなくてはならないこと、などが問題点として挙げられそうです。
8.終わりに
今回は蒸気の時代拡張マップの作り方を例にPnPの作り方を説明してきました。蒸気の時代以外にも、各種PnPのボードやトークンにも流用できるかと思います。
作る工程も結構楽しいので、興味ある方がいたらぜひ作ってみてほしいです。
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