電車通勤で変わるiPad miniの周辺機器:半年間の試行錯誤と選定
四月から転勤に伴い、車通勤から電車通勤へと移行しました。
通勤スタイルが変わることで、持ち物や仕事の進め方も大きく見直さなければならなくなり、特に仕事のパートナーであるiPad miniの周辺機器について、半年間試行錯誤を繰り返してきました。
今回は、その過程で選んだ最適なアイテムや、その理由について紹介します。特に、電車通勤や移動中の仕事効率を意識して機器選びを行いました。
職場支給のiPadとApple Pencilの問題点
まず、職場で支給されているiPadについてですが、これはApple Pencil第1世代対応モデルです。
このApple Pencil第1世代は、充電時にiPadに直接差し込む方式で、充電の手間が非常に大きな課題でした。実際に支給されたのはロジクールのペンシル、使いたいときに充電が切れていることも多々あり、そのたびに仕事が中断されることに悩まされていました。
また、私の仕事はオフィスだけではなく、外での作業や畑での作業も含まれているため、iPadを持ち運ぶ際のかさばりも気になっていました。Wi-Fiが届かない場所も多いため、オンラインでの作業が制限されることもあり、結果としてこの支給されたiPadは使いづらいと感じる場面が増えていきました。
半年間さまざまな方法を試しましたが、最終的に、自分のiPad miniを使った方が便利で効率的だという結論に至りました。コンパクトでありながら機能性も高く、移動が多い私のライフスタイルに非常に合っているのです。
iPad miniとApple Pencil 2の強力なコンビ
私が愛用しているのは、iPad miniとApple Pencil 2のコンビです。まず、iPad miniの魅力はそのサイズ感です。持ち運びやすく、電車の中でも立ったまま操作できるほどの軽さとコンパクトさが特徴です。仕事の合間に、ちょっとしたメモやアイデアを書き留めるのに最適です。電車内での時間を有効に活用できるので、効率的に仕事が進みます。
さらに、Apple Pencil 2との連携が非常に便利です。iPad miniに磁力で簡単にくっつけて充電できるため、充電の心配をほとんどすることなく使用できます。先述のApple Pencil第1世代の煩わしさに比べ、第2世代のApple Pencilは非常にスマートで、手間をかけずに準備ができるのが大きな利点です。特に、私は手書きでメモを取ることが多いので、ペンの充電が常にされている安心感は大きいです。
キーボード付きカバーの選定と課題
iPad miniを仕事で本格的に使うようになってから、周辺機器の選定には時間をかけてきました。特にこだわったのが、キーボード付きカバーの選定です。これまで、iPad mini用にキーボード付きカバーを使っていたのですが、いくつかの問題点に悩まされるようになりました。
第一に、電車内での使用時に持ちにくいという点です。
キーボードがiPad miniの裏に来てしまい、手書き作業をする際に非常に持ちづらいのです。これは特に満員電車の中で顕著で、手書きメモを取るときにデバイスをしっかりと持つことが難しくなります。電車通勤が始まってから、この持ちにくさがストレスになっていたのです。
さらに、キーボードのキー配列にも不満がありました。特に日本語入力時、長音記号「ー」の入力がしづらく、キーのサイズが小さいため、タッチタイピングが思ったようにできませんでした。
iPad miniの横幅が狭いため、キー全体が小さく、これが原因でタイピングミスが頻発していました。
この問題を解決するために、キーボード選びに時間をかけることになりました。
折りたたみ式キーボードの選定とその効果
半年にわたってライフスタイルの変化に合わせた最適解を検討しました。その結果、最終的にたどり着いたのが折りたたみ式キーボードでした。
このキーボードはコンパクトに折りたため、使わないときはカバンにしまっておけるため、移動時に負担になりません。折りたたみにはほぼiPad miniと同じ幅になるので、まとめて持ち運ぶときにも意外と快適です。
外出先で作業するときに、使いたいときにすぐに取り出せ、広げて使えるのが大きな利点です。
また、折りたたみキーボードの中でも、日本語入力に最適なキー配列を持つものを選びました。これにより、長音記号の入力もスムーズになり、キーボードの使い勝手が大幅に向上しました。
特に、私は仕事柄数値処理や文章作成が多いため、テンキーが備わっているキーボードを選択しました。
折りたたみキーボードを使い始めてからは、持ち運ぶものの数や重さは、キーボード付きのカバーよりも負担が大きくなりましたが、電車内での作業も快適になりました。
必要に応じて広げて使い、作業が終わればすぐに片付けられるので、持ち運びが容易です。文章をがっつり打つ必要があるときには、外でカフェなどに寄ってキーボードを広げて作業をすることも増えました。
フリック入力と音声入力の新たな発見
キーボードの持ち運びを改善したことで作業効率が上がりましたが、それでも電車内や立ったままの作業では、キーボードを使うことが難しい場面があります。そこで、もう一つの発見がフリック入力と音声入力の活用です。
スマートフォンと同じようにiPad miniでフリック入力を試してみると、簡単な文章やメモの入力には十分なスピードで対応できることに気づきました。
これまでは、キーボードでの入力に固執していましたが、フリック入力なら移動中でも片手で操作ができ、素早くメモを取ることができます。
また、iPad miniの音声入力機能も驚くほど使えることが分かりました。さすがに電車内では使用できませんが、自宅や外でも周りを気にしなくて良い環境で、簡単なメモや短い文章を入力する際には、音声入力を使えばかなり効率的です。
もちろん、がっつりと文章を書く際や、正確な数値入力が必要な場合にはキーボードを使う方がスムーズですが、移動中のちょっとしたアイデアの記録やメール返信程度であれば、音声入力が非常に便利です。
iPad Airとの使い分けとApple Pencil 2の共用
この半年間の試行錯誤の中で、もう一つ大きな変化がありました。それは、M-1iPad Airへの更新です。
iPad miniと比べて画面が大きく、Excelなどの数値処理や資料の確認にはより適しています。特に、家や職場で落ち着いて作業をしたいときには、iPad Airの広い画面がとても便利です。
また、ステージマネージャーで外部モニターに接続すれば、パソコンと同様に複数の画面を立ち上げて作業ができます。
Apple Pencil 2も、iPad miniとiPad Airの両方で共用しています。磁力で簡単にくっつけて充電できるので、持ち替えるだけでスムーズに使えますが、たまにApple PencilをiPad Airに付けたまま忘れてしまい、外出先で「あれ、ペンシルがない!」と焦ることもありました。
それでも、Apple Pencil 2の充電の手軽さと使い勝手の良さは、iPad miniとiPad Airの両方で重宝しています。
そこで、どちらにもペンシルがあるのが理想的だと感じました。しかし、Apple Pencilは非常に高価です。さすがに2本目を買うのは躊躇してしまいます。
そこで、代替品として3,000円ほどのペンシルを購入しました。
Apple Pencil 2ほどの精度はありませんが、磁力で充電できる仕様であり、さらにOneNoteにも対応しているため、仕事の簡単なメモ書きには十分な性能です。
いくつかのペンシルを試しましたが、機能的に問題がないものもありましたが、なぜがOneNoteで反応しないものが多かったです。
純正品の約10分の1の価格でありながら、基本的な機能は満たしているため、コストパフォーマンスは非常に高いと感じています。
持ち物の軽量化と通勤の効率化
電車通勤が始まってから、最も意識するようになったのが持ち物の厳選です。
通勤中にできる限り軽く、かつ必要なものはしっかり持ち運ぶために、バッグの中身を徹底的に見直しました。
キーボード付きカバーを使っていた頃に比べて、ものの数が増えて、トータルの重さは重くなってしまいましたが、持ち運びが非常に楽になりました。
また、必要に応じてiPad miniとiPad Airを使い分けることで、その場に応じた最適な作業環境を整えられるようになりました。
たとえば、出先ではiPad miniをメインに使い、必要に応じてフリック入力や音声入力で素早くメモを取る。一方、家や職場でがっつり作業をする際にはiPad Airを使って、キーボードとApple Pencil 2でしっかりと仕事を進める。この柔軟な使い分けが、半年間の試行錯誤の結果として見つけた最も効果的なワークフローです。
まとめ:今後の運用方針
半年にわたる試行錯誤を経て、最終的に今のスタイルに落ち着きました。iPad miniをメインにしながら、状況に応じてiPad Airを使い分けることで、通勤や仕事の効率を最大化できています。また、Apple Pencil 2や折りたたみ式キーボードといった周辺機器も、自分のワークスタイルに合ったものを選定することで、無駄のないスマートな作業環境を実現できました。
転勤後の新しい環境にもしっかりと対応しつつ、今後もこの体制で運用を続けていく予定です。
通勤中の時間を有効活用することはもちろん、出先や移動中でも軽快に仕事が進む環境を整えることで、これまで以上に仕事の効率が上がることを実感しています。
これからも、状況に応じた最適なデバイスと周辺機器を使いこなしながら、さらに効率的なワークスタイルを追求していきたいと思います。