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僕は #教師バトン の炎上騒ぎに嫉妬した。
文科省が仕掛けたハッシュタグ #教師バトン が話題になった。
恐らくポジティブなツイートの連鎖を期待した企画だったところ,圧倒的多数のブラックぶり暴露ツイートが流れたからだ。
これを「炎上」と評する声も多く聴かれた。
昨日,これについて少しzoomで話していて,ふと考えた。
同じ現象が,法務教官でも起きるだろうかと。
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僕の理解がまちがっていなければ…
法務教官では,同じ炎上は絶対に起こらない。
それに気づいたとき,僕は密かに,あの炎上騒ぎに嫉妬した。
せっかくなので少し掘り下げてみようと思う。
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ハッシュタグに投稿が相次ぎ,ブラックさとシステムの不備への不満のツイートが一気に膨れ上がったことを「炎上」とする論調が多かったが…
あれは…
その他の…例えば芸能人の不倫騒動なんかの炎上とは意味が違うと僕は思う。
通常,SNSにおける「炎上」というのは,外から1ヶ所に対して起こる。
俳優Aが不倫すると…その記事や本人のアカウントが急激に拡散され,本人のところに,本来まったく関係のない第三者が続々と押し寄せては批判的なコメントを残していく。
これが炎上だ。
対して…
今回の #教師バトン は,特定のアカウントに火がついたわけでもなければ,燃やしたのも第三者ではない。
文科省への批判は相次いだだろうが…みなが特定のアカウントに押し寄せたわけではないし,身内が一番(良くも悪くも)盛り上がったわけだ。
つまり…
世間一般の「炎上」が放火の連続であるのに対して,
#教師バトン は,家人が内側で燃やしたわけだ。
家の中でお好み焼きパーティーでもしようと思ったら,デカい焚き火になって家が焦げたという話。
いわゆる「炎上」とは少し違う。
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さて…
いずれにしても,ネガティブなツイートが連発したことは事実なのだが…
あれが法務教官で起こるか?
という話。
僕の結論としては「絶対に起こらない」。
なぜなら…
内側から燃えるほど,アカウントが存在していないから。
法務教官が法務教官として発信する…それ自体が少ない。
あのタグが内側から燃えたというのはつまり…内側の人が一斉にツイートするだけで,目に見えて炎上するほどの数が,そこにいたということだ。
法務教官は全国に約3500人。
仮に全員がアカウントを持っていても3500。
教員のアカウントはきっと,その何十倍もあるだろう。
それだけの人が,よくもわるくも発信し,今回の騒ぎは世間の注目も浴びたし,確実に文科省の中でも議論を生んだだろう。
それが教員だ。
全国に3500しかいないということは,この国の治安的に見れば喜ばしいことだが…その中で,情報発信がほとんど行われていないことは,非常に残念な事実。
法務教官は,何をどうやってもあのタグのようなことはできない。あるのは,時々,不祥事で捕まるバカのためのボヤくらいだ。
調べても情報が出てこないい業界に,人が集まるわけもなし。
でも…
刑務所も少年院も,
少年鑑別所も拘置所も,
全国に沢山あって,いわゆる”塀の中”から出てきた人は,どこの街にもいたりする。
『すばらしき世界』の彼のように,日常の中に生きていたりするんだ。
身近ではないが,
無縁でもない。
それが”塀の中”。
炎上はしなくていいが,
中からでも外からでも…
ボヤが起きるくらいは盛り上がってほしい。
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