【自由を縛るものの正体】
この記事は,僕が実際に塀の中で非行少年たちに語りかけた内容を,記憶をもとに文字起こししたものです。
塀の中の教室の空気感を想像しながら読んでもらえたらうれしいです。
この記事が,あなたの人生のどこかで役に立つことを願って。
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よし
じゃ今日は,世の中の大半が素通りしてる不都合な真実の話をしよう。
「お前の自由を縛ってるのは,お前自身だぞ」って話だ。
もう何度もしてるから,付き合い長い奴にとっては復習だな。
さて
「自由」ってなんだ?
ルールがないこと…?
誰にも指図されないこと…?
何でも好きなようにやれること…?
まぁ,まちがってないな。
確かに自由ってそういうもんだ。
でもまぁ…
所詮,非行少年の理屈だなそれは。
ぶっちゃけ話になりません。
ルールを破ることでしか存在証明も満足感の獲得もできない奴の,自分勝手で幼稚な理論。その程度の理解で,自由だの権利だのとぬかしてるうちは,永久に他人に管理される人生です。自分の自由を縛ってる最大の要因に気づいていないから。
君たちの自由を縛っている,最大の敵は誰か…?
それは,君自身です。
だって考えてみろ…
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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。