去年見た夢


うたた寝していたら、子供がいる夢を見た。
でも、その子供の記憶一切が頭から抜け落ちていて、名前さえ思い出せない。罪悪感でいっぱいだった。
家に届いていた封筒を確認したら、送り先は小学校だった。どうやら翌日から新学期が始まるようで、春休みの宿題が封入されていた。子供の名前が思い出せない。
優太だった気がして、その場にいた母親に優太のことを尋ねたら、「優太って誰?」「子供の名前すら忘れたの?」、そう難詰された。願太だったらしい。
2階の願太の部屋に入って、宿題のことを話した。申し訳ない気持ちが最高潮に達すると、途端に涙が溢れてきて、何回も謝った。
願太は猫みたいな大きさで、フェルト生地の柔らかい腕がついていた。部屋にはずっと人形に話しかけている私がいて、変な感じだった。

(2023.1.13)

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