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缶バッジについて(ユーザー向け)

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缶バッジは錆びると言う事を書いていた。
理由は様々で、錆びやすい缶バッジもあれば錆びにくい缶バッジもある。
流通過程で素手で触ったせいで広範囲に薄く錆びたり、傷がついて点で錆びたり、塩素を使った紙のせいで裏側が錆びだらけみたいなものもあった。
これらをもし見つけたら遠慮なくクレームを入れて欲しい。運営はクレーム対応用の予備を持っているのですんなり交換してくれるはずだ。面倒かもしれないが、この業界は甘やかされ過ぎだと思っている。業界発展のために、どうか面倒がらずに交換して欲しい。

いつか錆びるのだけれど、錆びにくくする方法があるので書き記しておこうと思う。
錆びに必要な物は「酸素」「湿度」「油分、塩素」である。

「油分、塩」は防錆剤を侵食するため。素手で触る時に皮脂が付くのを防いで欲しい。
流通の段階で素手で触る人が居たかもしれない(偉い人が検品する時に素手で触ったりする)ので、念の為拭く。
拭く時はメガネ拭き等で乾拭きして欲しい。

私が脱脂作業をする時はいつも東レのトレシーを使っていた。

「湿度」もNGだ。
市販のPVCケース。所謂「缶バッジケース」は通気性が悪く、湿度が上がるためおすすめしない。また、気化式防錆剤の切れ端が売っているが、パッケージを見る限りあっという間に気化して、肝心のサビの発生源に届かないので無意味だと思う。
他社の防錆シートはアルミジップ包装されており、空気を密閉していた。

「酸素」は理科の授業でやったと思うが錆び=酸化鉄なので、酸素が無ければ錆びは発生しない。
対「酸素」にはお菓子やお米等に使われる脱酸素剤を使う。

まず、袋はガスバリア機能と呼ばれる気体を通さないフィルムを選ぶ。
折角酸素を取り除いたのに外から入ってこられては意味が無いからだ。

おススメは「ハイバリア橿美人(きょうびじん)」
同じメーカーで「橿美人(きょうびじん)」も出ているが、こちらは、ガスを通さないガスバリア機能が無い。
他社のメーカーでもガスバリア機能があればOKだ。
残念ながら、食品用に使われるため缶バッジに適したサイズは無かった。(サイズは120㎜幅~のラインナップ)
切るなり、折り畳んでテープで貼るなりして使うしかない。

ここで必要なのが二つ。
缶バッジの背面にこれらを入れる。
①脱酸素剤

お土産の饅頭とかによく入っているあれである。
サイズは40×40㎜でちょうど缶バッジの後ろに隠せるサイズである。
仕様上の注意としては、開封した瞬間に酸素を吸収し始めるので、保存せず一気に使い切る事。
②シリカゲル

こちらは、保存しながら使っても大丈夫。
2gはサイズ的にちょっと大きいので、1gを推奨する。30×40㎜位。

そして、こちらが脱気シーラー。
最大限酸素と湿気を奪いつつキレイに包装してくれる。
他に、1万円くらいの脱気シーラーもあるが、専用袋じゃないと出来ない(専用袋が高い上にエンボス模様が入っている)等問題があるので、こちらをおススメします。
本来の用途である食品の保存にも使えるし、タオルなんかも圧縮してくれるので、便利だったりする。


ここまでで、完全密閉してしまったので安全ピンが使えなくなったが、安心してほしい。
後から両面テープで付けられる。


そして、持ち運ぶなら心がけて欲しい事がある。
紫外線対策だ。
缶バッジの多くは紫外線に弱い。フィルムもインクも紫外線対策された物を使っていないため後から付け加える必要がある。

光沢とつや消しがあるので、缶バッジの雰囲気に合わせて塗布して欲しい。

ここまでやってサビてしまったらもう手は無いと思う。
具体的にどこがサビるのかを書こうと思う。

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