ハンドでメイドしない私の作家活動。
手工芸品以外を扱う活動
「趣味は?」と聞かれて自分の活動の話をすると「ハンドメイドやっているんですね」と言われることがたまにあります。
かつてはプラ板やレジンなどのハンドメイドに挑んだこともありましたが手先が器用ではない私が作った物を販売できるはずもなく紆余曲折あり今の活動スタイルに落ち着きました。
私は「並行世界」と言うブランド名兼活動名でロゴをメインにデザインし業者さんにグッズを作ってもらっています。なので「ハンドメイド作家です」、とは言えませんが「ハンドメイドに近い事をしています」と言うのは、正確ではないけど分かりやすいのかも知れません。
ハンドメイドではない私の活動の事、悩みごとなどを書いてみます。
同じように「ハンドメイドではない創作活動をしている」、「自分の活動内容に当てはまる体験談や記事が見つからない」とお困りの方に届けば幸いです。
私が作っている作品の画像はHPのトップにずらっと出ているので、もし良かったら合わせてご覧ください。
出展するイベントに悩む
私は主にデザインフェスタに出展しているのですが、出展希望者が増えてブースが確保できなくなった時に、「他に出られそうなイベントはないものか」と探した事があります。
その時に困ったのが、「ハンドメイド」と銘打っているイベントが多い事でした。一度神奈川で開催されたイベントに参加してみたのですが、案の定場違いな事この上ありませんでした。周りはステンドグラスの時計やドライフラワーのスワッグ、ヴィンテージっぽいグラスビーズのアクセサリーなどで溢れていました。もちろん来場者の方々も、そのような作品を目当てに来られた方ばかりで、私の作品に足を止めてくださる方は極僅かでした。
それ以来「ハンドメイド」と付くイベントは参加していません。
いや、考えれば分かる事だったんですけどね、それでも参加してみないと!と思うほど活動の場を求めていたんです。
そんな中出展して良かったと思ったイベントがふたつありますので、簡単な紹介と参加してみての感想をどうぞ。
アーティズムマーケット
「アーティズムマーケット」略して「アーティケ」は、デザインフェスタ出展作家さんの中でもアングラ、ゴシックな作家さんが集まっている、と言うイメージのグッズの即売イベントです。
並行世界のブランドイメージとは合致していない部分も多いのですが、被っている部分もあるため出ればそれなりに売り上げがあり、多くの方に作品を見て頂く事ができます。
出展者的に良いなと思う点は、スペースサイズの豊富さです。机の奥行きも2種あり、机半分を使用するハーフサイズもあるのでお試し出展がし易いと思います。出展価格も、イベント規模のせいかリーズナブルです。
会場も程良い規模感で、お客様が「また来ます」と言って本当に来てくださるのも私のお気に入りポイントです。デザインフェスタほど会場が大きくなると「また来ます」と言ってくださって本当にそう思ってくださっていても、お客様の疲労度的に無理という事が多いのです。
また先ほど申し上げた通り「ブランドイメージと合致しない部分が多い」ので、刺さらずスルーの方も多いのですが普段のイベントでは見て頂けないお客様に出会える機会でもありました。
私は東京開催の際に参加する事が多いのですが、会場が浅草なのもお気に入りポイントです。
コミティア
言わずと知れた創作ジャンルオンリー即売イベントです。元々創作同人誌の即売イベントでしたが、グッズ販売の方が増えて「グッズ」が独立ジャンルになったのだそうです。
なので出展申し込みは同人誌即売会の総合申し込みサイトから行います。
1人1スペース(長机半分)のみ申し込み可能で、お友達などと隣接で出展希望の場合は後から手続きをすればOKです。
東京ビックサイト西館での開催なので前述のアーティケよりも大規模です。
グッズは1ジャンルに過ぎないので、テイストによってはあまり足を止めてもらえない可能性もあるかと思います。
私はオタク向けグッズを作っているので、好感触な方が多かったです。
また1スペースが奥行の狭いテーブルの半分幅なので思った以上に物が置けません。キーホルダーなど小さなサイズのグッズは回転什器を使用したりボードに引っかけたりすれば見栄えもして良いのですが大き目の商品をどう並べれば良いかめちゃくちゃ困りました…デザインフェスタの広さに慣れてしまっていたので持って行った什器が大きすぎてまるっと使えなかった事もあります。かなり工夫して見事に陳列しているグッズの作家さんも多いので、私は今度一般参加して勉強しようと思っています。
イベントは出てみないと分からないから辛い
私の場合は上記のふたつのイベントに実際参加し、自分の活動スタイルと合うなと思い何回か参加しています。
「自分が参加できるイベントないかな~」と探していた時は「イベント名 参加 感想」などで検索を試みるのですがなかなか自分が知りたい情報に辿り着けないのがもどかしいところです。
参加された方のSNSやブログにヒットして見に行ってみると自分とは全然違う活動内容だったり、それこそ2019年以前で開催規模が今と異なっていたり…
活動内容含め迷走に迷走を重ね現在に至る私の経験がちょっとでもお役に立てれば、と思い書いてみました。
どこで何個、いくらで作れる?
私もそうですが、自分でデザインしたデータを業者さんに入稿してグッズにしている作家さんの多くがこんな質問をされた経験があるのではないでしょうか?
「グッズ製作を頼んでいるのはどこの業者さんですか?」
私は何度かされた事があるのですが、質問してきた方が知り合いで作家さんだったのもあり「ここですよ」とお教えしました。
面識のない方にいきなり聞かれたことがないのですが、聞き方次第ではお教えしない場合もあるかなと思います。
逆に私もSNS等で素敵な作品を見た時、どこで作っているのか知りたいと思ったことは何回もありますが聞いたことはありません。
この感じ、言葉にして書くのが難しいのですが…
作家さん毎に捉え方がかなり違うと思います。
私は新グッズを作った時、Twitterで業者さんにタグ付けして投稿しています。業者さんの公式アカウントで拡散して頂けたりとメリットもありますし、単純に「ここで良いグッズ作れるよ!」と知ってほしいと言う気持ちがあります。
グッズ製作をお考えの場合、まずは自分で考え得るワードを駆使して検索をしてみる事をオススメします。
私の場合は「オリジナルグッズ 小ロット 製作」などで画像検索する事が多いです。グッズのジャンル(トートバッグやマグカップ、など)を絞っていれば、求めている検索結果により近づけると思います。
個人をメイン顧客としている業者さんはホームページに価格表を掲載してくださっている場合が多いのですが、ちょっと特殊なグッズを作ろうと思うと「まずはお問合せください」と記載されている場合があります。
最小ロットや納期、価格(本体代金と版代が別途の場合もある)、発送方法など聞くと良いと思います。
ハンドメイド品と違いクオリティに個体差が出にくいので、どの業者さんに何個発注するかがそのまま販売価格に反映されます。
デザインやデータ作りと並ぶくらい大変だけど大事なお仕事だと、私は思っています。
私がよくグッズ製作をお願いしている業者さんについて、いつかまとめた記事を書けたらと思っています。
作業配信したいけど
最後は余談になるのですが、私は作家さんの作業動画や雑談動画が好きでよく拝見します。ハンドメイド作家さんが手元を映しながら黙々と作品を仕上げて行ったりお喋りをしながら作業をしたり、なんだか一緒に作業しているようで楽しくなります。
私も作業配信したい!と思うのですが、デザイン作業は他人様に見せられるようなものではないですし、手作業と言ってもキーホルダーなどのパーツを取り付けるかパッケージをしていく地味な画面になってしまいます。
これ見てくださっても絶対に楽しくないし、気の利いたお喋りなんてできないし…と思いツイキャスしてもアーカイブはほとんど残していません。
しかし昨今ひとつのSNSに依存するのは危険だな、と思う事が多々あり、動画や音声での配信も視野に入れています。
今年やってみようと思っている事の1つです。
イベント準備などの際に配信出来れば良いなと思っています。
最後に
割といろいろ書いてみましたが、ここまで来て「これ本当に役立つのか」と不安になっています。
ハンドメイドしてない、専業じゃない、主婦じゃない…
作家活動してる方のブログなど参考に検索しても自分と同じような境遇の方をなかなか見つけられないので、同じ悩みを持っている方に向けて書いてみました。果たしてそんな方がどのくらいいらっしゃるのか分かりませんが…
次回は出展を控えているデザインフェスタへの意気込みを書こうと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございます!