人生はひとつの物語
昨日、野際陽子さんの訃報を聞いた。
これまで多くの作品でお見掛けしていた女優さんで、個人的にも好きな方だったので、とても驚いたし残念に思う。
野際さんはNHKのアナウンサーから女優に転身し、その後はみんなが知っての通り、最後まで第一線で活躍をなさっていた。
昨日の訃報を聞いたとき、ふと私は「野際さんは、ご自分の人生に満足されていたのかな」と思った。
お会いしたこともないので、あくまで想像の話になるが、きっとキラキラして見える彼女の人生も多くの影があったと思う。
私も今回のことをきっかけに、自分自身の人生を思い返してみた。
はじめて人を好きになった小学校時代のこと。
部活に入らず、だらだら時間を過ごしてしまった中学時代のこと。
せっかくいい高校に行ったのに、ずっとバイトばかりしていた高校の頃のこと。
人生ではじめて、人に「好きだ」と告白してもらった大学時代のこと。
そして、今現在のこと‥
今までのすべてを思い返すことはできないけれど、人生の節目にはちゃんとしたターニングポイントがある。
「人生はひとつの物語」
自分だけが作者であり、筆者になれる。
辛いことや悲しいことも多いが、嬉しくて胸が躍る、そんな日々もある。
誰かを思って苦しむことも、人の思いに胸が熱くなることも。
できれば楽しいや嬉しいが多いに越したことはないが、すべてひっくるめて、長い物語を構成している。
人生の最終地点は「死」
そのとき人は、どんなことを考えるのだろう。
これまでの人生を見つめなおして、後悔するのだろうか。
それとも、自分の物語に満足して最終章を迎えることができるのだろうか。
「人生はひとつの物語」
死を迎えるその瞬間
最愛の人達や、これまでの全ての出来事と、笑顔で別れることができたなら
きっとそれが、人生という物語のハッピーエンドなんだと思う。
わたしもこの文章を読んでいる貴方も、まだ物語の途中。
一緒にハッピーエンドを目指しませんか?