次が来るとはかぎらない
周りの皆がどんどん変化していく中で、自分だけが取り残されている感覚に陥ったことはないだろうか。
今の私は、まさにその状態だ。
みんな結婚・出産を機に父や母になる。
そんな友人達に、私は毎回こう言って別れる
「じゃあ、またな!」
だが、この次が来るとは限らない。
時間はどんどん流れていき、自分自身も流されていく。
その中で、「さよなら」を言うことのできない別れを迎えることも珍しくなくなってきた。
「またな!」子供の頃は、明日もまた会うことのできる仲間達に言っていた。
次の日になれば、同じ顔がそこにあり、そんな毎日がずっと続くような気になってしまう。
だが、その瞬間にも終わりがくる。
未来への一歩といえば聞こえがいい。だけど、「もう少しだけみんなといたい」と強く感じたあの瞬間。
そんな気持ちを思い出す。
今頃どこで何をしているのだろうか。
いつもニコニコしていたバスケ部の彼も、クソが付くほど真面目だったアイツも。
行先もわからないまま、これからも歩いていかなければいけないのだろう。
また会える日を心待ちにしながら、いつものように「またな!」と言うに違いない。