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チョウザメ魚肉のゆくえ
チョウザメの養殖はキャビアを取れるまでかなり長い時間がかかります
特に初期の頃たくさん入れたシロチョウザメは10年を超えてからキャビアを持つ個体がほとんどなのでそれまで収入がないんです
そんな中僕はある特命を命じられました
雄のチョウザメをどうにかしろ!
チョウザメは3歳にならないと雄と雌の見分けができずそれも外見での判断もできないかなり特殊な魚です
そして雌はキャビアを持ちますが雄は魚肉として出荷するしかないのです
そこで他の養殖業者に雄はどうしてるんですか?と聞いたところ餌代の無駄になるから殺して埋めてると衝撃的なことを言われたんです
それも組合の一番偉い人がうちは今週300匹埋めてなって自慢げに話してるのを聞いて僕は頭にくるのを通り越して呆れてしまいました
なんで埋めるんですか?と聞いたところ
持ってても売れない、生かしてるだけで餌代がかかるし埋めた方がいいわ〜
そんなことするんなら僕にくれませんか?取りに行きますので
そういった僕に対して1500円/kgなら売ってやるわ〜っと
僕は言われてる意味がわかりませんでした
捨てる労力使うより取りに来て貰った方が得なはずなのになんで高値なら売ってやるわ〜って言われてるのか
なんとも言えない腹立たしさとモヤモヤを抱えながら僕は自分が育てたチョウザメの雄をどうするか考えました
とりあえず食べてみよう、、、
これが僕が毎日チョウザメを食べ始めたきっかけでした