チョウザメの養殖はキャビアを取れるまでかなり長い時間がかかります 特に初期の頃たくさん入れたシロチョウザメは10年を超えてからキャビアを持つ個体がほとんどなのでそれまで収入がないんです そんな中僕はある特命を命じられました 雄のチョウザメをどうにかしろ! チョウザメは3歳にならないと雄と雌の見分けができずそれも外見での判断もできないかなり特殊な魚です そして雌はキャビアを持ちますが雄は魚肉として出荷するしかないのです そこで他の養殖業者に雄はどうしてるんですか?と聞
僕が椎葉に帰ってきてチョウザメを育て始めてしばらくした頃、社長から チョウザメの組合の会議あるからお前行ってこい。 と右も左もわからない状態で突然会議に参加するよう言われ宮崎市へ向かいました。 そこで僕は当然知ってる人もおらず周りの社長たちを見ながらどんな人かな〜と分析していました 特に特徴的だったのがパンチパーマのヤクザみたいなおじさんと僕よりは年上だけどメンバーの中では若くチャラそうなおじさんでした パンチパーマのおじさんは絶対同じ建設業だと確信しましたがチャラ
チョウザメの担当に配属された僕は会社の朝礼が終わると毎日池に行き餌やり、掃除、水源の確認をしてそのほかの仕事へ向かうというスケジュールになりました この担当になって分かったのは休みが取れないということです たとえ日曜日でも祝日でも休みがないんです この時僕はハメたな!と思いました。建設業が嫌い、一次産業も嫌い、田舎も嫌い、毎日遊んでたい。そんな僕が毎日朝は魚の世話をしないといけなくなったんです つまり他所に遊びにもいけなければ飲んで朝帰るなんてのもできなくなったんです
Uターンして宮崎県椎葉村に帰ってきたのはもう8年前のことです 僕は田舎が嫌いで宮崎に帰る気はありませんでした 帰ってきたのは会社を辞めて留学するまでの間家賃を払うのが無駄だから帰ってきただけで 留学が終わったら東京で起業しようと思ってました NTTで働いてお金も貯まっていたのにくわえ、株式に投資をしていたお金がアベノミクスによって多額の利益をうみ働かなくてもお金を持ってた僕は宮崎に帰ってからバイトすることもなく遊んでいました それを見かねた親から家に居るなら働きなさいと