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背を伸ばす

あれだけ欲しかった背が
いつからかいらなくなって
地中に埋まっている植物とか
虫みたいなものに憧れていて
すごく静かで冷たいはずの
その場所に行ける想像がない
永遠とは眠る時のそれと
どう違うのだろうと考える時
すこしだけ今の身長より
少し先の中空に自分が存在して
湯たんぽでかかとに回らない
熱の存在を感じることがある
成長するのもいつか止まるの
それはいやねと耳を塞ぐことが
またいつかあるだろうかと

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