ファイト
傾いた机と底抜けそうなイス
暮らしは歪つに伸びて今中腹ぐらい
私のこの部屋は中学生からいっしょ
旅する余裕なくあっという間オジサン
楽する手法も技能も身につけて
遊ぶ暇弄ぶことなく老けたもんだ
何も目指すことなどないよねなんて言い草
100、200、数えてからもうやめた
ああー大きな何かをやり遂げた人たちは
きっと素敵な思い出を反芻して長生き
ああー小さな幸せでも手に入れれば
ずっと未来を何かに託して超超満足
震えた指が寝静まるころ、たぶん深夜
夢見るように眠りゆく私の上空で
私は私を見下ろしながらそおっとほくそ笑む
きみが立派に生きたことに親指立てたい
いいね!その調子で来世もガンバだぜ
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