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きみが可愛くなくなる日を選んでしまった その日ぼくらは新しい期待にまごついて 離れてしまった手首につないだそれは 重苦しくてきつかったんだとうそぶいて まだ浅い光の浸透していない空気が 鉛みたくなって動かない足を促して 窓から後光が差したのは合図だ はなればなれ あいこにしよう かさねがさね さいごにしよう はなればなれ あいこにしよう かさねがさね さいごにしよう
言ってなかったことを 書き記したような手紙たちを 集めて束ねた世界に あなたと住めたら、少しずつ わかり得ない嘘たちを 微塵切りでわかりづらくしながら 浴衣姿で見上げる夜 花火は中止になりそう まだ歩いたことのないルートで 帰り道はもう真っ暗 忘れないように言葉をあなたの 瞳をめがけて放つ ファールフライ、取り逃がしたくらい しょうがないよとか言われても 慰められやしない いつか来た道をひとり帰る 違う未来のパラレルワールド 解説席から見下ろしていた 小さくなった2人の影 緩
おんなじ星の下で 異なる糸をほどきつつ遊ぶ 遊園する窓に映る 私たちの顔を夜が見てる 見ながら、笑っている 選べる場所の外で あなた
曖昧に なんにも知らないふりして かわいい 糸目の見えない夜と昼 枕の裾の紐をほどく 止まり木 さよならの前に君を殴るから ああ この街を離れる 次に来る夜のこと忘れはしないから ああ そのままを装う 忘れようと思えば いくらだって忘れられることを 僕らは今日も歌にする 誰に頼まれるでもなく