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文字書きとしての経歴と遍歴を赤裸々に

経歴らしい経歴はない。
これはほんとそう。

でも、文字を書いて対価はいただいてきた。
なんとなく、小説書きのゴールは書籍化、商業作家! みたいなイメージあるけど、こういう、地味な食い方している人って意外と多いと思う。

知人にも全然いる。(正しくはいた。今もみんな食えてんのかな?)

書きはじめたばかりの頃から、ずっと上手いと言われてきた。
ストーリーは面白いとも、感動するとも。心に残るとも言われた。
投稿サイトだとランキング上位に居座っていたこともある。(転生全盛期前ね)

でも、私の場合は小説で本になったものはひとつもない。

やったことがあるのは、アプリゲームのシナリオ、脚本(恋愛、BL系)あと、単発の短い小説みたいのを何本か。
映像全開の今はもうこの種の仕事ってなさそうなんだけど、昔は主コンテンツに添え物のようにつけるストーリー書いてくれ、みたいな仕事がけっこうあってだな……しかも直接にオファーが来たりしてだな。

BL書いていないのに、なぜか昔はBLの仕事依頼が多くてだな…まあそれはいい。


賞レースは出せばたいてい一次は突破する。
二次三次はものによるけど、何にせよ最終でだいたい落ちる。
通っても末席の賞。そんなだから、本にはならないけど賞金はいただいている。

ちなみに、ジャンルは現代ドラマの方が成績良好。
ファンタジーはトレンドに沿ってないと厳しいってのはあると思う。

これ、もしかしたら見ようによっては羨ましく見える人もいるかもしれないけど、実は逆に中途半端でめちゃくちゃたちが悪い。全然良くない。

圧倒的な力不足は感じないけど、なんか、な~んかが絶対的に足りないんだな、って分かる。確信をもって。門前払いならまだしも、なまじっか三次とかまで行くから、どこで手を引いていいか分からなかった。

絶対本を出したい、とか、作家になるんだ!
みたいな強い意志があれば良かったのかもしらんけどね。

大人になってもこんな時間をばか食いすること(小説書き)やっているんだから、お金もらわないとヤバイだろ、みたいな義務感だったからそこまで自分のなかで勢いがなかった。

そのうちに、別の専門分野での仕事(ライティング含む)が伸びてきて、フリーでも収入が安定したのもあって「まあ、小説はお金にならなくても大丈夫か」状態に。

しかも小説やシナリオじゃない仕事しているうちに、自分の筆速がめちゃくちゃ遅いのが分かって、しかもそれは考え方や頭の使い方の問題だから、努力でどうにかなることじゃないのも分かって、この速さじゃ小説では飯は食えんわ……と悟った。小説の時間対価、まじでやばい。
今も、小説を仕事にしていたら間違いなく過労で死ぬと思うからこれで良かったと思っている。(過労で死にかけたことがある)

とはいえ、小説書くってのは時間をばか食いするから、ついでにちょっとお金もらえたらラッキーってのは間違いない。だから今も賞金狙いでたまに出す。
最近もらえない。いや、最近は出してないか。
まずは出さなきゃな! 出さないとスタート地点にも立ってないのよ。

老いてきてトレンドを掴む力が落ちてきているのは感じているから、億劫なのかも。以前に比べて下手になったとは思わないけど。

小説だけで飯なんて一度も食っていないから、なにも偉そうなことは言えないけど。だけどね、自分の書きたいことで本になって、それ一本でずっと飯を食えるってのは相当稀だというのは確かだと思う。

たとえ本が出せても、収入の種類はいろいろあった方がいいと思う。しかも書く時間を捻出するために、勤めなくてもできることがあった方がいい。

「書く」を収入の軸にしたいのなら、細々といろんなタイプの書く仕事を積み重ねる方が現実的だと思う。でもこれも、どこの領域でも昔より環境は厳しいと思う。書き手がめちゃくちゃ多くて供給過多だし、一方でテキストコンテンツの需要は落ちているし、ましてや今はAIもあるしね。自分はここ数年ライティングの時間対価が悪すぎて、きっぱり止めた。まあ、専門分野があるとはいえライターとしても中途半端だったから、ってのもあるとは思う。

書いていて思ったけど、自分、なんでも中途半端なんだな……
まあこの器用さで激変する市場環境を渡り歩けているっていうのはある。
ものはいいよう。良し悪しは表裏一体。

さあ、文字書きで身を立てたいあなたはどのタイプかな?

なんにせよ、報酬いただいて書くのなら自分が何を書きたいかより、クライエントやその先にいるお客さんのニーズや意向を拾える力の方が大事かと思う。そのなかで、自分の個性をきらりと光らせるのがいいんじゃないだろうか。

なんかこういうこと書くのって恥ずかしいわ。
耐えきれなくなったら消す。







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