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4700字の企画小説から、10万字の長編が生まれそう

11月、♯noteでBLというお題小説企画に唐突に参加させてもらった。
書いた話はこれ。

素直で元気、愛情たっぷりのスポーツトレーナー松下央仁氏と、気難しくて繊細、だけど実は愛情深いデザイナー佐久間理仁氏の同性カップルの話。

大昔に原稿料いただくためにしかBLって書いたことなかったんだけど、久々に書いてみたら面白かったんですよね。

なので、もうちょっとだけ世界広げてみようかと思ったら、意外とすらすら書けて。

3万字越えたあたりで、これ長編いけるなーって手ごたえがあったので、出せそうなものがないか調べたら、来年3月末締め切りでルビー大賞があったんですよね。

BL長編は書いたことがなかったからまずは鉄板、王道で挑戦させていただこうかと。求められているものかどうか精査していないけれど、「明るくさわやかなもの」っていう文言にも背中を押してもらえたし、あれこれ考えずさっと出してみようかと。


企画小説時はお題ワードに「いい夫婦の日」があったので、夫婦感を出したくてつきあってから8年後、という設定にしたけれど、長編は出会いからつきあってすぐの1年間で書いてみました。さわやかな恋愛小説には片思いの期間が必須でしょ? 書いてみたら、さわやかっていうか、コントみたいな片思いになったけど。

もともと三人称で書くほうが得意なんだけど、恋愛でBLでというところで三人称だと固くなりすぎる感じがしたので、一人称で書いている。企画小説と同じ、素直で一生懸命なフリーのスポーツトレーナー松下央仁氏の視点で進んでいる。

一応、どっちの視点の方が書きやすいか試してみたくて、気難しくちょっと感性がずれているデザイナー、佐久間理仁氏の方の視点で、12月の企画小説は書いてみたんだけど、断然、素直な人柄の松下氏の方が書きやすかった。なので長編は基本松下氏の一人称で決行した。


着手してから1か月半の今、ラフ書き完結で7万字というところ。
規定字数が10万-18万なので、まずは10万字が目標。
かなり荒い状態で7万まできているから、細部を書き込んだらもしかしたらこのストーリーで10万越えるかもしれない。

心理描写中心で、全然場景入れていないし、優先度が低い描写は全く手付かずなのであと1万5千は絶対増えると思う。それでも体感的には1エピソードぐらい足りないような気はしているけど、細部書きながら最終調整でどうするか考える。

しかも今回、たぶん長編ははじめてなんだけどボトムアップで考えて書いている。だから結論がふわふわ動いていて、自分で面白い。

まずはエピソード書きまくって、そこからラストのイメージが起きてきて、それでラスト書いてから、戻って冒頭書いて、という流れ。構成は細部書きながら作っていく。

しかし、ファンタジー、ミステリー要素含まず、純粋に恋愛だけで書いていると何を山場に持ってきていいのかよく分からないっていう悩みはある。
こういうものに何が期待されているのか、結局よく分かっていないんだよなー。

BLの場合はやっぱりエロなんだろうか。
しかし、いったいどのエロにすればいいんだ。毎回だと山場もくそもないよね?

一番最初? しかし、最初のエッッロのために10万字書くのって無理じゃない? 10万ってけっこうな量のエピソードとストーリー書けるわけだけど、そこに収束するために10万ってどうなんだろう。もったいぶりすぎじゃないのか……ピュアな恋愛だとそれも有りなのかな?

分かってはいたけれど、BLの難しさはやっぱり艶事なんですよね。
要るっていうのは間違いないんだろうけれど、質と量をどのくらいのさじ加減ていったらいいのか全然分からなくて、手探り状態。最後にかなり苦しみながら調整することになりそうで、今から恐れている。

性描写は非公開設定にするようにとのことだけど、審査対象にはするようなので、どのぐらい書けるかは見られるんだろうか。入れようかどうか迷うよなぁ……下手さが露呈するだけなような気もするしな。しかし、ビビッて書かなくていいのか! みたいなチャレンジ精神もあってだな。悩ましい。

けっこう書いていても都度新しい悩みやチャレンジがあるのが、小説書きの面白いところですよね。まったく、楽しいな!!



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