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生産関係

―強者も弱者も一様に、この網に繋がっている。

この中で唯一無二の存在になる事は然程難しくありません。

覚悟さえあれば良い。


「君たちはどう生きるか」の中で、

コペル君は「世界中の知らない人同士が助け合った形跡が網の目のように繋がっていること」に気付きました。

この繋がりの総体をマルクス経済学では「生産関係」と呼ぶそうです。

誰もが何らかの形で、この一つの大きな網目に享受したり、供給したりして関わっています。

今日、僕たちが築き上げている生産関係は、ITテクノロジーの進化によって新たなフェーズを迎えようとしています。難しい話は避けますが、この「新たなフェーズ」という未知の部分が今、人類の雇用問題を始めとした悩みの種になりつつあるというのはご周知の通りです。

「生産関係」を網と例えるのであれば、各所各所でホツれが生じている網で、その脆くなった糸の結び目を自分として束ね、再構築出来る好機ではあります。

そんな状況もあり、今のポジションでは「誰でも代わりは居る」からとモチベーションを損ね、もっと良い仕事があるはずだ、と躍起になる人が増えているのも確かです。

では、誰もが新しい仕事を探すべきでしょうか?


一つ、僕の意見を言わせて頂くなら、

ノーです。


「誰でも」では無いということです。

残酷な話をすると、「糧」になった方がいい人はむしろ大勢居ます。


「考えなくなった人」

「考えることを軽視している人」

「そのくせ、価値観を人に押し付ける人」

「眼の前の課題をこなすことが全ての人」

「愚痴を探して生きている人」

「自分の欲望を満たすことにしか興味がない人」

ぱっと思いついただけでもこれだけ居ます。

こういう人達に素質が無いというよりは、もっと可能性のある人達に場所を譲ってあげてください。ということです。


こういうことを言う背景にはそれなりの覚悟と言い分があるのですが、長くなるのでまたの機会にしましょう。キーワードは「遺伝」です。


Q, あなたには、好機を活かすのに相応しい「値打ち」がありますか?

是非コメントをお寄せください


読んでくれてうれしいです。