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「わが屋戸の 軒のしだ草 生ひたれど 戀忘草 見れど生ひなく」は老いてなお盛んなのです!

わが屋戸の 軒のしだ草 生ひたれど 戀忘草 見れど生ひなく

柿本人麻呂の歌なのです。『万葉集』に収録されているのです。さて、田邊教授も大好きだというシダは胞子で増えますが

シダ類の生活環は胞子体と配偶体が独立して生活する単複世代交代型である[27]。胞子体には根・茎・葉が分化する[8]。胞子は胞子体の胞子嚢の中に減数分裂の結果形成される[27]。

シダ類 - Wikipedia

一般に成長が遅いのです。

入手時:2020/04/14
数本生えていますが途中で切れた状態で入手しました。
長さとしては2cm弱となります。

Cephalomanes属の根っこが育つ速度【コケシノブの仲間】 (kusakatsu.com)

一年後:2021/04/17
既存の根っこは成長せず、新しく根が5,6本伸びてきました。
長さとしては5cm弱ですね。

「しだ草」は特にシノブだと思われるのです。

シノブの名は古来より和歌などにも見られ、長く観賞の対象となっていたことをうかがわせる。和名の意味は「忍」であり、「堪え忍ぶ」性質が強いためと言われる(岩槻、1992、p.115.)。

シノブ - Wikipedia

「忍ぶ恋」なのです。

ヤブカンゾウ
和名 : ヤブカンゾウ(藪萱草[2]、薮萱草)
学名 : Hemerocallis fulva var. kwanso
原産 : 中国[4]
自生地 : 日本では北海道から九州まで分布しており、野原や山麓、薮などに群生する[4]。やや湿った場所を選んで生える[4]。
生態 : 多年草。3倍体のため結実せず、匍匐茎(ほふくけい、ランナー)を出して拡がる。
草丈 : 約80cm
葉 : 狭長。葉は利尿薬に、若芽は食用にできる[4]。
花 : 7月から8月に、茎頂にユリに似た八重咲きで橙赤色の花を次々に開く[3]。朝に開いて夕方にしぼむ一日花[4]。花と蕾は食用にでき、蕾が熱さましの生薬になる[4]。
根 : 黄色、末端は塊状である。葉と同様に薬用にする[4]。
別名 : ワスレグサ、カンゾウナ
有史以前に帰化した史前帰化植物とされており、さらに三倍体であることから国内の全個体が同一遺伝子(DNA)を保有しているクローン体とされている

ワスレグサ - Wikipedia

シダもワスレグサも実をつけないのです。シダは胞子を飛ばすが、ワスレグサは茎を延ばして殖えるので、植えないと生えないのです。

💛

「忍ぶ恋」が胞子から長い年月をかけて生えたのですが、「戀忘草」は生えないのです。日本においては忍ぶ恋とは逢えない恋、つまり

二次元のことなのです。ちなみにプラトンの古代ギリシャはこちらなのです。

何ができるかわかっている人麻呂は、老いてなお未来は自分で決め、胞子を飛ばすのです。

💛

ワスレグサとヒメユリは非常によくにた花を咲かせるのです。

夏の野の繁みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものぞ(大伴坂上郎女) 

これは「秘め」だけでなく、ワスレグサと掛けているのです。恋の相手に忘れられているのです。

これはワスレグサなのですが、「秘め」が掛かっているのです。

こちらはヒメユリなのですが、「忘れ」が掛かっているのです。

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