私が【ミノキシジルタブレット】を服用しない理由。外用薬との違いを解説
薄毛治療の選択肢を探していると、必ずといっていいほど【ミノキシジル】という成分にたどり着く。
特に頭皮に塗る外用薬は効果が高く、薬剤師のいるドラッグストアで手軽に購入できるのも魅力だ。
またAGA専門の医療機関なら、タブレットタイプの内服薬を処方してもらうことも可能だ。
どちらを選ぶかで治療効果に大きな影響を与えるが
私は【ミノキシジルタブレット】を選択しなかった。
その理由について、私個人の考えを詳しく解説していきたい。
命に関わる心疾患のリスク
ミノキシジルタブレットは、全身に作用する強力な内服薬であり服用すると血液を通じて体全体にミノキシジルが行き渡る。
ミノキシジルの主な作用は血管の拡張で、もともと高血圧の治療薬として開発された経緯がある。
血圧を下げる効果があるため、血流を改善し毛根に栄養を供給することで発毛を促進するという仕組みだ。
しかし、この血管拡張効果は全身に影響を与えるため
心臓に過剰な負担がかかることがある。
特に心臓に問題がある人にとっては、この副作用は致命的なリスクになり得る可能性が高い。
具体的には
・動悸
・息切れ
・不整脈
といった症状が報告されている。
これらの症状が悪化すると【心不全】や【心筋梗塞】といった命に関わる心疾患を引き起こす可能性があるのだ。
心筋梗塞は、冠動脈が詰まって心臓に血液が供給されなくなり心筋が壊死する疾患だ。
迅速な治療が行われなければ命を落とすこともある。
心不全は、心臓が十分に血液を全身に送れなくなる状態で、これも日常生活に重大な支障をきたす。
私は現在、心臓に問題があるわけではないが
慢性的な服用により病気を発症する確率が高くなるのではないかと考えている。
こうしたリスクを避けたいという思いから、全身に作用する内服薬の使用には非常に慎重になった。
髪を増やすために命を危険にさらすことは、私にはどうしても受け入れられなかった。
その他の副作用
ミノキシジルタブレットを使用すると全身の血管が拡張されるため、体内の水分バランスが崩れて【むくみ】が発生することがある。
このむくみは手足や顔に現れ、見た目に影響を与えるだけではないだろう。
体全体が重く感じられたり、疲れやすくなるという体への影響も大きいのだ。
体を使う仕事をしている私にとって、むくみが続くことで仕事や日常生活に支障をきたすのではないかと不安に感じた。
また、ミノキシジルタブレットを服用することで生じる【多毛症】も問題だ。
これは髪の毛だけでなく、望んでいない場所にも毛が増えてしまうという副作用である。
AGAは男性ホルモンが原因であり、髪の毛以外の体毛が濃い人が多いだろう。(私もヒゲが濃く胸毛も生えている)
目に見える部分なら処理できるが、見えない部分にも体毛が生えてしまうと処理が大変だ。
増やしたいけど、増やしたくない…。
これは「薄毛治療の目的とは矛盾しているのでは?」と感じる。
日本国内での認証状況
外用薬のミノキシジルと違い、ミノキシジルタブレットは
日本国内では発毛治療薬として正式に承認されていない。
その理由の一つは、内服薬としてのミノキシジルの安全性が十分に確認されていないからだ。
特に心血管系への副作用のリスクが高いことが懸念されているため、【日本皮膚科学会】のガイドラインでも内服薬としてのミノキシジルは推奨されていない。(外用薬の推奨度は【A【で内服薬は【D】)
私は承認されていない薬を使用することに対して強い不安を感じる。
国内での承認がないということは、副作用が発生した際に適切な医療サポートを受けることが難しい場合があるからだ。
また、ミノキシジルタブレットに関するデータが十分に蓄積されていないことも信頼性に欠ける要因となっている。
私は、安心して使用できるのは『日本で正式に承認された治療法』だと考えている。
外用薬との比較
ミノキシジル外用薬は日本で広く使用されており、発毛治療において信頼性の高い選択肢だとされている。
頭皮に直接塗布することで局所的に作用し血流を改善する。
その結果、体全体に影響を与えることなく毛根への栄養供給を促進することができるのだ。
私は全身に作用する内服薬に比べ、局所的に効果を発揮する外用薬の方が安全性と安心感が高いと感じた。
さらに、外用薬の副作用は主に頭皮に限定されており
・かゆみ
・軽度の炎症
といった比較的軽いものである。
これらの副作用は、適切なケアや使用量の調整によって対処可能だ。
外用薬ならば日常生活に支障をきたすことなく、長期間にわたって治療を続けられると考えている。
使用方法と続けやすさ
ミノキシジルタブレットは『1日1回の内服』で済むため比較的手間がかからない。
しかし、内服するという行為自体が
全身に作用することへの不安を常に感じられる。
薬を飲むたびに「自分は病気なんだ」と考えてしまい、精神的にもストレスがたまるだろう。
一方でミノキシジル外用薬は『毎日2回頭皮に直接塗布する』必要がある。最初は手間に感じるかもしれないが、私はこれを
「自分で髪のケアをしている」というポジティブな行動と捉えられる。
自分の手で塗ることで日々のケアが習慣化され、発毛に向けた努力を実感できる点がモチベーション維持にもつながっているのだ。
また、外用薬は体全体に影響を及ぼさないため長期間にわたって安心して使用できるというメリットもある。
確かにAGAは進行性の病気だ。
ならば、できるだけ体に負担をかけない方法を選びたいと考えている。
これからAGA治療を考えている人へ
私がミノキシジルタブレットを使わない理由は
全身に作用する内服薬のリスクが大きく、命に関わる心疾患のリスクが存在するからだ。
特に心臓や血圧に負担をかけることや、むくみや多毛症といった副作用が生活の質に影響を与える点は私にとって大きな懸念材料だった。
また、日本国内で承認されていないという事実も信頼性の面で不安を感じる。
一方でミノキシジル外用薬は局所的に作用し、全身への影響が少ないため、安全に使用できる治療法であるのは間違いない。
また、国内で正式に承認されており信頼性も高いことも事実である。
その結果、私は外用薬を選びミノキシジルタブレットは使わないという決断に至った。
あくまでも個人的な考えだが
薄毛治療は個人の状況に応じた最適な選択が必要であり、リスクと効果を慎重に見極めることが重要だと感じている。
「絶対に使うな!」と言いたい訳ではない。
外用薬で効果が出なかった人が、効果を実感できたという事実もあるからだ。
しかし使用するなら、しっかりと診察してくれる医師の元で行って欲しい。
間違っても【個人輸入】などで独断で行うべきではない。
命に関わる問題だから…。