親知らずを4本同時に抜くと痛みはいつまで続くのか?
一度に4本の親知らずを抜くという大きな決断。
その後に待っていたのは予想を超える体験だった。
痛みや不便に耐えながらも少しずつ回復していく体。
抜歯後、どのような現実が待ち受けていたのか?
この話は、私が体験した退院から回復までの記録である。
退院直後に広がる右頬の痛み
退院して家に戻ると、まず感じるのは開放感だった。
久しぶりに自宅の空気を吸いベッドに横たわると、ようやくリラックスした気分になれた。
しかし、その開放感も長くは続かない。
顔全体に広がるような痛み。
ズキンズキンと鈍い痛みに加え、右下のタダレ部分はヒリヒリとした火傷のような痛みもある。
手術後の説明では痛みや腫れがしばらく続くと聞かされていたが、実際に痛みと向き合うと想像以上に辛いものがあった。
口は僅か2cmほどしか開かず、それ以上開こうとすると下顎全体に痛みが広がる。
とてもじゃないが我慢できない…。
退院時に処方された痛み止めをすぐに飲む。
薬が効いている間は少し楽になるが、効果が切れるとまたズキンズキンとした痛みが戻ってくる。
痛んでは飲み...、痛んでは飲み...。
これが3日間続いた。
4日目に訪れる痛みのピーク
4日目の朝、激しい痛みと共に目を覚ました。
これまで頼りだった痛み止めは底をつき、もはや薬は一つもない。
無抵抗な私に、容赦ない痛みが襲いかかる。
右下のタダレ部分はさらに悪化しているように感じ、顔の腫れも治らず熱を持っているのがわかる。
「まさか、ここまで痛むとは...。」
痛み止めがない不安が余計に痛みを増幅させた。
冷やしたタオルを頬に当て、心を落ち着かせることが精一杯の抵抗だった。
相変わらず口は2cmほどしか開かないが、何も食べない訳にはいかない。
この日どうにかして食べたのは、レトルトのお粥と柔らかくて湿らせたパンだけ。
痛みは全く引かず噛むたびに激痛が走る。
味などを感じる余裕はなく、ただ慎重に食事を飲み込むだけだった。
食後の歯磨きも衝撃的な光景だ。
いつもなら歯磨き粉が混じった白い泡なのだが、吐き出したものは血で真っ赤に染まっていた。
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